今回はTop 10 Poker Handsの中から、SPINDLERと DWAN のハンドを解説していきたいと思います。
まずはSPINDLERのハンドからです。
UTG+1のプレイヤーが7,000にレイズして、それに対してUTG+2のスーパーアグレッシブなSPINDLERが
で20,000に3ベット。それに対してCOのFOLTYNが
で50,000に4ベット。この4ベットもかなりクレイジーな4ベットですが、これまでのSPINDLERのプレイがあまりにもアグレッシブだった為、このようなプレイをしたのだと思います。アーリーに対しての3ベット、そしてそれに対しての4ベットなので普通はQQ+のようなハンドしか出てこないような状況です。そしてもちろんアーリーのプレイヤーは降りて、SPINDLERは90,000の5ベットを選択します。有効スタックはおよそ300Kですので、コミットしているようにも見える5ベットです。この5ベットはSPINDLERがこれまでとてもアグレッシブにプレイしてきた為、それに対するFOLTYNの4ベットレンジも広がっているからこそできるプレイで、お互いのヒストリーに基づいたレベルシンキングによる戦いになっています。それに対してFOLTYNは自分のスタックの約半分の140Kの6ベットを決断します。有効スタックを考えればこれは完全にコミットしているように見え、SPINDLERはここでこのポットを諦めると思われましたが、最終的にオールインを選択します。
ここでオールインできた理由としては、これまでのヒストリーからFOLTYNのハンドレンジが広くなっていることが考えられます。もちろんプレミアムハンドも考えられますが、それ以外の88~TT、AT~AQといったハンドに対しては少なからずエクイティがあるからです。そして最終的にはこのチキンレースをSPINDLERは制しました。クレイジーという言葉がぴったりなプレイスタイルですね。
次はDWANのクレイジーなブラフです。
まずはアーリーのLAAKが3,900にレイズイン。それに対しボタンのIVEYを含めた3人がコールして、BBの DWAN のアクションです。この時DWANはLAAKに少し煽られています。これもスクイーズする一つの要因になったと思います。そして DWANは
で28,900にレイズしてIVEYだけが
でこれをコールしてヘッズアップになります。このIVEYのコールは、ポジションがあることと、ディープスタックであることにより正しいコールになります。
フロップは
でポットは70,700。DWANは45,800のCBをしてIVEYはこれをコール。
DWAN のレンジには2ペアもセットもストレートも有り得ますが、IVEYはプリフロップで3ベットをしていないことからセットの可能性は限りなく0に近いです。
ターンはラグの でポットは162,300。これに対して DWAN は123,200の大きなダブルバレルをします。そしてこれをIVEYはコール。この時点でIVEYのストレートもなくなりました。よくて2ペアだと思います。それに対して DWAN の強いレンジは変わらずです。
リバーは でポットは408,700。ドローは全てミスしたこのリバーのカードは DWAN にとってとてもいいカードで、IVEYがコールするには少なくとも2ペアが必要になるでしょう。IVEYはリバーでペアがヒットしてELEZRAが居眠りするほど長考しましたが、268,200のベットをコールすることはできずにこのビッグポットをビッグブラフで DWAN が勝ち獲りました。
DWAN のプレイはいつも見ていておもしろく、興奮させられます。
次回のハンドレビューもお楽しみに!