Top 10 Poker Handsから Kitai と Colman のハンドを解説します!

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以前紹介したPTJPコーチAcesupのTop 10 Poker Handsが好評だったので、そのハンドレビューをしていきたいと思います!

まずはDavidi Kitai のブラフキャッチのハンドです。

BTNのVayoが :10d: :8s: でリンプイン。これはスタンダードなプレイだと思います。
そして Kitai がBBで :qs: :js: という良いハンドでレイズ。このハンドはBTNのリンプレンジをドミネイトしている場合が多く、レイズすべきハンドです。それに対してVayoがコール。
フロップが :7h: :9d: :9h: で Kitai がポットの1/4程度のCBに対してVayoがオープエンドドローでコール。このCBのサイズはかなり小さいのでフォールドエクイティはそれほどないですが、相手のレンジを知る上では良いサイズのベットだと思います。この小さなベットにインポジションでコールしかできていないVayoのハンドレンジは弱く見えます。
ターンは :da: 。ここで Kitai は当然Aを主張してダブルバレルを打ちます。それに対してVayoはコール。VayoのレンジにはAもありますし、ハート・ダイヤのフラッシュドロー、全てのストレートドローやフロートしているKハイもあるかもしれません。
リバーは :5c: が落ちて Kitai のチェックに対してVayoはポットの約1/3程のベットをしました。このリバーでハンドが進展するのは基本的に86のストレートドローか55だけです。VayoはプリフロップはリンプしているのでビックAの可能性はかなり低く、ウィークAはチェックバックする可能性もあります。そうなるとリバーのバリューベットレンジは少しのAとストレート、そしてトリプス以上のハンドがバリューベットとして考えられます。そしてブラフベットレンジは、ストレートドローとハートとダイヤのフラッシュドローミスが多く考えられ、それはかなり多くのコンビネーションがあります。そしてコールするポットオッズは約21%だけ必要なので Kitai にとってはそれほど難しいコールではなかったのかもしれません。Vayoはリバーのベットはもっと大きく打つか、諦めるかというのがよりよいオプションだったように思います。

次はDan ColmanとJunglemanのハンドです。

まず前提として、彼らにはとても多くのヒストリーがあります。ColmanはJunglemanをよく知っていて、その逆もそうです。お互いの手の内をお互いがよく知っています。
UTGのJunglemanが :as: :qd: でレイズイン。COのLAAKが :js: :10s: でコールして、BBのColmanも :10d: :8c: でコールし3wayポットになります。
フロップは :5h: :da: :5s: でJunglemanがCBを打ちLAAKが降りてそれに対してColmanがチェックレイズをします。
ここでは5を主張しています。54、56、57等のコネクト系やもちろんA5も含まれます。そしてJunglemanはコール。このブラフをする場合は :6d: :7d::7s: :8s: 等のバックドアがあるハンドがあるならもっといいと思いますが、Colmanはお構いなしでブラフすることにしたようです。そしてColmanはこの時点でAか5が出ない限り、最後まで打ち切る覚悟を決めていたはずです。
そしてターンは :7c: が落ちてColmanのベットに対してJunglemanはコール。
リバーは :6h: でColmanはスナップオールイン。これに対してJunglemanは悩みながらもフォールドしました。
Colmanはもちろん5を持っていた場合同じプレイをしますし、そこにブラフレンジも混ぜてこのようなプレイもします。これはお互いがお互いを知っているからこそおもしろいハンドなのです。

ポーカーはハンドレンジを広げてブラフレンジを作ることでよりおもしろさが増すゲームだと思います。皆さんも試してみてはいかがでしょうか?きっともっとポーカーが楽しくなると思いますよ :good:

それでは次回のハンドレビューもお楽しみに :bye: