SBリンプ への対抗策について

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bbSBからのオープンリンプ戦略は近年のトレンドになっています。
SBからリンプをすることでBBからの3ベットを防ぐことができ、多くのハンドを少ない投資でフロップを見にいくことができます。
今回は特にトーナメントにおける20BB以下のショートスタックの時の、 SBリンプ に対するBBからのプレイを考えていきたいと思います。

◇SBリンプされた場合のBBの選択肢
例 17BB持ちのレギュラープレイヤーがSBからオープンリンプ
この状況でBBには3つのオプションがあります。

①レイズオールイン
相手が強いプレイヤーであればあるほど、このロングボールプレイはシンプルかつ効果的です。
ハンドとしてはそれなりの強さがあり、フロップがプレイしにくいハンドが適していて、スモールペアやキッカーの弱いAxo系のハンドなどです。
弱いAxでもスーテッドなら刻むレイズもいいと思います。

②刻みレイズ
この場合は2.5~3倍ほどのレイズサイズが適しています。
このレイズによってアグレッサーになることができ、SBが広いレンジでリンプしてる場合にはそれなりの確率で降ろすこともできます。
このようなレイズにはハイペアや強いAxなどのかなり強いハンド、93oやT4oなどのかなり弱いハンドのように、ポラライズしたレンジが適しています。

③チェック
上記以外のハンドはチェックしてフロップを戦います。
ジャンクハンドの類はレイズしている為、比較的エクイティのあるハンドが残っているはずです。

SBからのリンプレンジは、基本的に多くの弱いハンドと少しの強いハンドで構成されていることが多いです。
ですので、レイズを多めにすることが効果的な戦略になります。

◇BBからのポストフロッププレイ
ここではBBにアグレッションがある場合とない場合のポストフロッププレイについて考えていきます。

●BBにアグレッションがある場合
これは上記の②のSBのリンプに対して刻みレイズをして、SBがコールした場合です。
この場合はAQ5などのAハイボード、552などのローペアボード、KJ4などのブロードウェイボード、K22などのローペアとハイカードの組み合わせなどはBBがプレイしやすいボードです。
もちろん相手もヒットしている場合もありますが、SBリンプのレンジにはT8sや97sなどのミドルのスーテッドコネクターのようなハンドが多く含まれる為、こちらに有利なボードと言えます。
SBのリンプコールレンジでは、K22のようなボードでヒットさせるのはとても難しいです。
SBのレンジに当てはまるのはT96のようなミドルのコネクトボードです。
ですので、こちらに有利なボードになった場合にはしっかりとベットしてポットをスティールしましょう。

●BBにアグレッションがない場合
これはSBのレイズにコールした場合、もしくはSBのリンプにチェックした場合です。
この状況で大切なことは無理をしないことです。
SBにレイズされた場合、トーナメントのアンティがある状況ではBBのコールレンジはかなり広くなります。
それはコールするオッズがいいことと、ポジションがあるからです。
ですがいくらブラインド対決でも、全てのポットを獲得できるわけではありません。
ブラインド対決はお互いに強いハンドを作ることが難しく意地の張り合いになりやすいですが、ショートスタックではブラフをするルームも少ないので、Aハイボードなので無理にフロートするようなプレイは控えましょう。