OOPの スーパーショートスタック は有利?

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1今回はOOP(アウトポジション)の スーパーショートスタック でBBを守るメリットとその理由について考えていきたいと思います。

ポーカーはポジションがとても重要なゲームです。
ポジションがあれば損失を減らし、利益を増やしやすくなります。
ですが スーパーショートスタック のBBにおいては、OOPが有利に働く場面があります。

例えば :ah: :kd: という強いハンドを持つBTNがミニマムのオープンレイズをして、7BB持ちのBBだけがフラットコールしたとします。
フロップは :10d: :8c: :2h: SPRはほぼ1です。
2オーバーカードとバックドアストレートドローしかないこの状況で、BBからドンクベットオールインをされるとBTNにとってはかなり難しいスポットになります。

このような状況では、ペアかドローがあればドンクベットオールイン、何もなければチェックフォールドという極端な戦略でも利益的なプレイになります。
BBにポジションがないことで先にアクションすることができ、フォールドエクイティを得やすくなります。
そしてこのようなフィットorフォールドの戦略は判断が簡単になるということもメリットの一つです。

さらに相手のプレイ傾向を知っていれば、CB確率の高いプレイヤーに対してはBBのチェックレンジにモンスターハンドを混ぜるといったように、相手にアジャストすることによってより利益的なプレイになります。

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上の表はBTNのオープンレイズレンジを想定したものですが、このレンジの中の約3分の1はAが含まれるハンド(AAは除く)です。
つまりAがないフロップでBTNが強いハンドを作ることは難しいということになります。
このこともBBからプレイする際の重要なポイントになります。

それではもう一つ例をとって考えてみましょう。
50BB持ちでBTNが :ah: :4c: でミニマムのオープンレイズをして、7BB持ちのBBだけがフラットコールしたとします。
フロップは :10d: :8c: :2h: SPRはほぼ1です。

この状況でBBにチェックされた場合、どうプレイすべきでしょうか?
この状況もかなり難しい判断になりますが、残りの有効スタックが5BBしかないこと、BTNにはまだスタックに余裕があること、そしてBTNのAハイがベストハンドの可能性もあり、その場合にはBBにも少なくないエクイティがあるのでプロテクトの意味でオールインすることもできると思います。
ですがBBにトップペアやミドルペアでチェックされていたとしたら、こちらのエクイティはかなり低くなってしまいます。
このような状況では、BBのプレイ傾向がこちらのアクションに大きく影響してきます。
つまりBTNの方がより難しい判断を迫られることになり、その結果ミスも増えることになります。

これらのことからわかるように、OOPという不利がスーパーショートスタックのBBでは有利に働き、スーパーショートスタックのBBディフェンドは利益的なプレイということになります。