今回は BB でプレイする際に使えるポイントについてまとめて行きたいと思います。
◆BBプレイのポイント◆
●アンティを過小評価しない
特にトーナメントをプレイする際には、アンティゲームをプレイすることになります。
一人分のアンティは小さいですが、9人分が集まれば1BB前後の大きさになり、BBでのコールオッズに大きな影響を与えます。
ブラインドは100-200 A25 8プレイヤーのテーブルを例に考えてみましょう。
UTGが2BBのレイズをし、BBまで全てフォールドでアクションが回ってきたとします。
この場合のコールには200必要で、コールした後のポットは1100(400+100+200+400)ですので、コールする為のポットオッズは約18%になります。
もしアンティがなかった場合、コールする為のポットオッズは約22%になるので、約4%の違いがあることになります。
アンティによってコールオッズが良くなっている場合には、オッズの観点からより多くのハンドをプレイする必要がありますし、アンティゲームではスティール頻度も増え、スティールレンジも弱くなる傾向があります。
●ショートスタックでのコール
BBでショートスタック(6BB~15BB)の状況では全てのアクションが可能です。
BBはコールオッズがとても良くなり、さらにプリフロップの最後のアクションになるので、コールという選択肢が有効です。
この場合、アンティがありオープンレイズサイズが小さい程良いシチュエーションと言え、フィットorフォールド戦略が効果的です。
オールインするには弱く、フォールドするには強いハンドはこの戦略が向いています。
●エクイティとプレイのしやすさ
BBでオープンレイズをコールする場合、もちろんハンドのエクイティは高い方が好ましいです。
ですがそれと同等か、それ以上にハンドの扱いやすさも大切になってきます。
例えばA2oと67sを比べた場合、ハンドのエクイティはA2oが勝りますが、ハンドの扱いやすさとしては67sに分があります。
そしてBBはポジションがないことから、本来ハンドが持つエクイティを実現することが難しくなる為、プレイのしやすさは重要なファクターになります。
●オープンレイズ率
オリジナルレイザーのオープンレイズ率によって、BBでのプレイ頻度も変化させる必要があります。
ルースにオープンレイズをするプレイヤーの広いハンドレンジに対しては、BBも広いレンジでプレイすることができます。
●オリジナルレイザーのCB
BBのコールレンジは基本的に広く、オープンレイズ額が小さくなればなるほどその傾向が強くなります。
つまりBBのコールレンジには多くのジャンクハンドが含まれている為、CB率の高いプレイヤーに対してのプレイが難しくなります。
逆にCB率が低いプレイヤーが相手の場合はショウダウンに向かいやすくなり、ハンドの持つエクイティを実現しやすくなります。
これらのことから、CB率が高い相手に対してはコールレンジを狭く、逆にCB率が低い相手に対してはコールレンジを広くすることが利益的なプレイになります。
●エクイティリアライゼーション
エクイティリアライゼーションとは、エクイティの実現という意味になり、ポーカーにおいてプレイヤーが持つハンドのエクイティ通りのポットシェアを獲得できるかどうかの指標になり、特にブラインドをディフェンドする場合にこの考え方が重要になります。
エクイティリアライゼーションを考える上でポジションの有無は重要な要素であり、ポジションがない場合にはハンドのエクイティ通りのポットシェアを獲得することは難しくなりますし、逆にポジションがある場合にはハンドのエクイティ以上のポットシェアを獲得することも可能になります。
強いプレイヤーやアグレッシブなプレイヤーと対戦する場合にはハンドのエクイティを実現することが難しくなる為、単純にコールオッズだけで考えるのではなく、こられのことも考慮してプレイをする必要があります。