今回はPTJPコーチのAcesupが先月参加したAPT Korea-Seoul 2018を、Acesupとのインタビュー形式でお伝えしたいと思います。
Aki(以下A)「APT Koreaに参加してきたそうですが、どうでしたか?」
Kelvin Acesup Beattie(以下K)「いつもプレイしているオンラインゲームとは違う環境なので気分転換にもなりますし、ライブゲームはやっぱり楽しいなと思いました。後はEvent 3: KRW 660,000 Main Event Warm Upで優勝できたのが良かったなと思います。」
A「それは素晴らしい結果ですね、おめでとうございます!韓国での開催ということもあり、日本人プレイヤーも多かったのではないですか?」
K「多かったですね。半分以上は日本人プレイヤーだったと思います。上手なプレイヤーももちろんいましたし、レクリエーショナルプレイヤーもいたという印象です。」
A「なるほど。他のプレイヤーのプレイで何か記憶に残っているものはありますか?」
K「そうですね、例えばMPからQ9oでオープンレズといったルースオープンや、MPからのオープンレイズに対してCOでT9oをフラットコールといったルースコール、後はタイトにプレイしすぎたり、スクイーズプレイに対して降り過ぎてしまうというような印象があります。」
A「なるほど、それはライブゲームにありがちなプレイとも言えそうですね。自分がプレイしたハンドで印象に残っているハンドはありますか?」
K「いくつかありますね。まずはスタンダードなプレイヤーがHJからオープンレイズ、BTNのプレイヤーがフラットコールでBBの私はA4oを持っていてスクイーズ3ベットをしました。」
A「もちろん良いコールオッズがありますが、A4oというハンドの特性上スクイーズを選択したんですね。」
K「そうですね、3wayのOOPでプレイしやすいハンドではないのでスクイーズにしました。
HJが降りてBTNのプレイヤーとHUになり、フロップは
が落ちてハーフポット以下のCBに対してBTNがコール。ターンは
が落ちてオーバーベットをしました。このベットをコールされるとリバーはちょうどポットサイズ分のスタックが残る感じです。BTNのプレイヤーはこのオーバーベットに対して悩みながらフォールドしました。」
A「ターンのオーバーベットは相手に対してかなりプレッシャーが掛かると思うんですが、相手のハンドレンジはどのように想定していましたか?」
K「フロップのCBをレイズされなかったので、相手の傾向を考えると2ペア以上のハンドの可能性は低いと感じていました。フロップのCBをコールするハンドは、JTs QTs KJs KQ AT AJ AQ のようなハンドを想定していました。そしてターンのオーバーベットによって、これらのハンドのほとんどは降ろすことができると感じたのでオーバーベットを選択しました。これはエクスプロイトしたプレイだと思います。このようなスクイーズプレイやダブル、トリプルバレルはオンラインゲームよりもライブゲームでより効果的だと思います。」
A「なるほど、これはライブとオンラインの違いの一つと言えそうですね。他にはありますか?」
K「これは優勝したトーナメントのファイナルテーブル残り8人でのプレイなんですが、MPのオープンレイズに対して私はBBでKJoを持ちコールしてHUになりました。
フロップは
になり、チェックに対してMPが約30%ポットのCBしてそれをコールしました。
ターンは が落ち、約30%ポットのリードベットをしてMPはコールしました。」
A「ここでリードベットをした意図は何ですか?」
K「ここでもし私がチェックした場合、AハイやJのペア、ポケットペアやドローのようなハンドの多くはチェックバックすると思います。ですのでそのようなハンドからのバリューを狙う為にリードベットをすることにしました。
リバーは が落ちてチェックをしました。
ここでチェックした理由は、MPのドローミスやAハイからのブラフを誘発する為です。
それ以外にもショウダウンバリューがあまりないメイドハンドでブラフをしてくる可能性もあります。
私はあまりにも多くのメイドハンドをブロックしているので、ここはチェックしてブラフインデュースするプレイを選びました。
幸運にも相手は33を持っており、リバーのフルハウスでオールインをしてくれたので大きなポットを獲得することができました。」
A「ターンのリードベットを有効に使った興味深いハンドでした。今後もアジアのトーナメントシリーズには参加する予定ですか?」
K「そうですね。ライブトーナメントはすごく好きなので、積極的に参加して行きたいと思います。
現地でのライブプレイヤーとの交流も楽しみにしていますので、気軽に声を掛けて頂ければと思います。」
A「これからの活躍も期待しています。本日はありがとうございました 」
K「こちらこそありがとうございました 」