今回は 4ベット の考え方や、4ベットに適したハンド等について考えていきたいと思います。
◆IPからの4ベット◆
ここではIP(インポジション)からの4ベットについて、ハンドのタイプ別にまとめていきます。
●AA~QQ
これらのハンドはスロープレイできるほど強いハンドではありますが、基本的には4ベットをすることでプリフロップの段階でより多くのチップを引き出すべきハンドです。
これらのハンドとしては、SPRが小さく、対戦相が少ない状況に近づくほどベストプレイになります。
そのよう状況を作り出すのに4ベットは適したプレイと言えます。
●AK
AKはとても強いハンドです。
例えばBTNからのオープンレイズに対してブラインドから3ベットされた場合、ほぼ100%の確率で4ベットすべきです。
その理由としては、AとKというハイカードを持っている為、AKにとって一番不利なAA、KKをブロックしていること。
4ベットをコールされたとしても、ポジションがある為プレイしやすいこと。
そしてもし5ベットオールインをされた場合でも、多くの場合コールをすることができるということです。
もし相手の5ベットオールインレンジがQQ+,AKs,AKoだったとしても、こちらのAKには約40%のエクイティがあります。
100BBの有効スタックで22BBの4ベットをして100BBの5ベットオールインをされた場合のコールオッズは約39%なので、基本的にはコールすることができます。
もし相手の5ベットオールインレンジにJJやTT、AQsなどのハンドが含まれる場合には、さらに利益的なコールになります。
●JJ~99,AQ,AJ
これらのハンドはどちらかと言えば4ベットよりもコールに適したハンドですが、3ベット率が高いアグレッシブなプレイヤーに対しては4ベットをすることもできます。
特にオフスートの2ブロードウェイハンドは、スーテッドハンドと比べてポストフロップのプレイのしやすさが劣るので、そのようなハンドの一部をライト4ベットとして使うこともできます。
◆OOPからの4ベット◆
ここではOOP(アウトオブポジション)からの4ベットについてまとめていきます。
ポーカーにおいてポジションがないことはとても不利なことですが、SPRを小さくすることでその不利を軽減することができます。
IPでは3ベットに対してコールするレンジで4ベットすることによって、SPRとポジションの不利を小さくすることができます。
例えばTTの場合、IPであれば3ベットをコールするのに適したハンドですが、OOPの場合には4ベットが適したプレイになります。
3ベットレンジが広いプレイヤーに対しては4ベットがより利益的なプレイになります。
それ以外のハンドの場合には基本的にIPでのプレイとそれほど変わりませんが、OOPの場合ポジションの不利を考慮し全体的にタイトにプレイしましょう。
◆バランス◆
4ベットをする際にもバランスを取ることはとても大切です。
4ベットがプレミアムハンドだけだったり、逆にブラフハンドが多すぎたりすると簡単にアジャストされてしまいます。
そうさせない為には、バリューの4ベットレンジにライト4ベットレンジを組み込む必要があります。
●ライト4ベット
ライト4ベットとは、マージナルなハンドでの4ベットのことです。
ライト4ベットにはA5s,A4s,A3s,A2s,のようなハンドが適しています。
その理由としては以下のようなものになります。
①Aのブロッカーを持っていること
②4ベットコールレンジに対して悪くないエクイティがあること
③ポストフロップをプレイしやすハンドであること
③に関しては、これらのハンドは2枚使いのストレートやナッツフラッシュを作ることができますし、それらのドローを生かしたセミブラフをすることもできます。
これらの他にも、AToやKToのようなオフスートの2ブロードウェイハンドはAKやハイペアハンドをブロックしていますし、さらに76sのようなスーテッドコネクターの一部を組み込むことで、ミドルコネクトボードをカバーすることもできます。