今回は ルーステーブル の特徴と戦い方について考えていきたいと思います。
◆ルーステーブルとは◆
ルーステーブルとは、幾人かのルースプレイヤーが集まったテーブルのことを指します。
ここで言うルースプレイヤーとは、特にプリフロップでルースに多くのハンドをプレイするプレイヤーのことで、このようなテーブルではマルチウェイポットが発生しやすい傾向にあります。
ルーステーブルには大きく分けて2つの種類があり、広いレンジのハンドを持ち多くのプレイヤーと共に小さめなポットを戦うルースパッシブテーブルと、ベットやレイズを多用し少なめのプレイヤーで大きなポットを戦うルースアグレッシブテーブルがあります。
同じルーステーブルでもこれらのテーブルでは戦術が異なる為、テーブルの性質を正しく見極める必要があります。
◆ルースパッシブテーブル◆
ルースパッシブテーブルではリンプやコールが多く見られます。
プリフロップでスモールペアやスーテッドコネクター等をリンプし、レイズに対してコールしてフロップを見に行くようなプレイになる為、マルチウェイポットでのプレイが多くなります。
このようなテーブルでは、ポットを大きくすることが難しくなります。
レイズやブラフが少なく、チェックやコールのようなパッシブなプレイでショウダウンに向かうことが多くなるからです。
そしてマルチウェイポットで戦うことが多くなるので、強いハンドでは大きなベットやレイズをして対戦相手を減らすことが大切になります。
このようなテーブルでは、ポットコントロールやフリーカードを得ることが比較的簡単なので、それらを活用してプレイしましょう。
ハイカードや弱いペア、ガットショットのような弱いドローでさえ降りないようなプレイヤーに対してはタイトアグレッシブにプレイし、バリューベットで利益を上げることが最も適したプレイになります。
ポストフロップのベットサイズは最終的なポットサイズに大きく影響します。
例:BTNから3BBのオープンレイズをしてBBだけがコール。ポットサイズは6.5BB。
●ハーフベット
F:ベット3.25 コール3.25 ポット13
T:ベット6.5 コール6.5 ポット26
R:ベット13 コール13 最終ポット52
●2/3ベット
F:ベット4.25 コール4.25 ポット15
T:ベット10 コール10 ポット35
R:ベット22 コール22 最終ポット79
●ポットベット
F:ベット6.5 コール6.5 ポット19.5
T:ベット19.5 コール19.5 ポット58.5
R:ベット58.5 コール58.5 最終ポット175.5
強いハンドでバリューを取りに行く場合には、序盤のベットサイズによってこのように最終的な利益が大きく変化することを覚えておいて下さい。
◆ルースアグレッシブテーブル◆
このようなテーブルでは、スモールペアやスーテッドコネクターなどの投機的なハンドをプレイする際は注意が必要です。
これらのハンドはプリフロップでポットが大きくなりすぎるとうまく機能しなくなる為、後ろに多くのアクションを残すアーリー・ミドルポジションなどからはプレイが難しくなります。
ルースパッシブテーブルに比べレイズが多いのでポットが大きくなりやすく、プレミアムハンドでプリフロップのポットを作りやすくなります。
プリフロップの3ベットや4ベットもルースになる為、それらのアクションと戦えるハンドレンジも広がります。
このようなテーブルでは、ブラフやオーバープレイを捕まえることが利益に繋がりやすくなります。
レイズによってポットを大きくするよりも、ブラフやオーバープレイを誘発させることを優先しましょう。
フロップの時点である程度ショウダウンまでのプランを考えておくことが大切です。