リンパー への対処法

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今回は リンパー への対処法についてまとめていきたいと思います。

◆リンパー◆

リンプをするプレイヤーは基本的にレクリエーショナルプレイヤーが多いです。
基本的にと言った理由は、スタックやポジションの状況によってリンプは有効な戦略になり得る為、上級プレイヤーも使用することがあるからです。
リンパーへの対処法を知ることで、レクリエーショナルプレイヤーとのプレイが増えることになり、それが大きな利益に繋がります。

リンパーは大きく以下の二つに分類することができます。

●WT(ウィークタイトプレイヤー)
WTはスタッツで言うとVPIP11 PFR5のようなプレイヤーです。
標準的なスタッツと比べると、VPIP、PFRとも低くなります。
このようなプレイヤーのリンプレンジはスモールペアや弱いA、スーテッドコネクターや時にはAJ・AQのような強いAも考えられます。
ハンドレンジ自体が狭い為、ハンドレンジの予測は比較的しやすいです。
そしてポストフロップではフィットorフォールドのようなハンドに素直なプレイをする傾向にあります。

●WL(ウィークルースプレイヤー)
WLはスタッツで言うとVPIP32 PFR6のようなプレイヤーです。
こちらもWTと同様にPFRが低く、主導権を握るようなプレイヤーではありません。
VPIPはかなり高く、WTのようにハンドレンジを予測することは難しく、ジャンクハンドも多く含まれてきます。
このようなプレイヤーはフロップのボトムヒットやガットショットドローなど、少しでも何かあればコールしてくる傾向にあります。

◆リンパーへの対応策◆

リンパーのプレイヤータイプによって適切な対応策を使い分けることで、より利益的なプレイが可能になります。
VPIPやPFR、オープンリンプ率やリンプフォールド率などのスタッツから相手の傾向を知ることが大切です。
ここでは前述したリンパーのプレイヤータイプ別に考えてみます。

●VS WT
WTはフィットorフォールドをする傾向にあるので、フロップのCBが有効になります。
ですがフロップのCBをコールされたり、チェックレイズなどの強いアクションが返ってきた場合には無理をせずにポットを諦めましょう。
WTのハンドレンジは比較的読みやすく、ブラフもしやすいので広めのレンジでアイソレートできます。

●VS WL
WLはハンドレンジが絞りにくく、ポストフロップではルースにコールしてくる傾向がある為、より強いハンドレンジでアイソーレートする必要があります。
強いハンドレンジで厚いバリューを狙いにいくことが利益的なプレイになります。
ですのでポストフロップが戦いやすいAJo+・KJs+・88+のようなハンドレンジでのアイソレートが適しています。
フロップでこちらがミスをした場合には無理にCBをしようとせず、ポットを諦めることも大切です。

◆その他の注意点◆

リンパーと対戦する際に注意を払うべきポイントは以下のようなものがあります。

●リンパーの傾向
リンパーのプレイヤータイプもそうですし、リンプフォールド率(アイソレートに対してどれくらい降りるのか)やリンプ3ベット率(アイソレートに対してのレイズ)等も重要なスタッツです。
リンプフォールド率が高いプレイヤーにはルースにアイソレートできますが、リンプ3ベット率が高いプレイヤーに対してはタイトなレンジでアイソレートしなければなりません。

●後ろのプレイヤーの傾向
まだアクションが残っている後ろのプレイヤーの傾向も把握しなければなりません。
もし後ろにルースコーラーが多く残っている場合、アイソレートレイズ額を増やす、もしくはレンジをタイトにすべきですし、3ベット率が高いプレイヤーやアイソレートするプレイヤーを標的にしている強いプレイヤーがいる場合もレンジをタイトにしなければなりません。

●スタック状況
有効スタックの状況も重要な要素の一つです。
有効スタックが深ければスキルエッジとポジションアドバンテージが大きくなる為、ルースにアイソレートすることができますが、有効スタックが小さければアイソレートレンジをタイトにする必要があります。

●ベットサイジング
リンパーの中には強いプレイヤーも存在しますが、レクリエーショナルプレイヤーが多くを占めます。
そのようなプレイヤーに対しては、とても単純ですがブラフは小さく、バリューは大きくという戦略が効果的です。
彼らの多くはベット額に関わらず何もなければ降りますし、何かあればコールする傾向が強く、パッシブであることも特徴の一つです。

●シンバリューベット
リンパーにはレクリエーショナルプレイヤーが多く、彼らは弱いドローや弱いペアでも2ペアやトリップスをドローする為にコールすることが多いです。
そのようなプレイヤーに対して特にフロップ、ターンでシンバリューを狙いに行くことが有効な戦略になります。
特にドローヘビーなボードではしっかりとバリューを狙いにいきましょう。

●ブラフ
リンパーは基本的にVPIPが高く、広く弱いレンジを持つ傾向にあります。
それはつまりフロップが開いた時点でまだ多くのジャンクハンドが残っているということになるので、フロップのCBは有効な戦略になります。
ですがフロップでコールされた場合は、エアーではない何らかのハンドを持っているということになり、ターンではフロップよりもフォールドしにくくなります。
ですのでリンパーに対してターン以降もベットをする場合には、ボードテクスチャと相手の傾向に注意を払いブラフは控えめにしましょう。