今回は、現在ラスベガスで開催されているWSOPや、目前に迫ったAPPTソウルに合わせて ライブゲーム テル (癖)について書いていきたいと思います。
オンラインゲームにもいくつかのテルが存在しますが、直接顔を合わせながらプレイする ライブゲーム においては、より テル が顕著に出やすくなります。
一般的に初級者のテルは見抜きやすい傾向にあり、中級者、上級者になるにつれてテルを逆手に取って利用してくることもあるので、レベルシンキングの要素も含まれてきます。
いずれにせよテルとはどういうものかということを知る必要がありますので、今回はライブゲームにおける基本的な テル を紹介していきいたいと思います。
これらの基本的なテルを知ることで、相手の テル を見抜くこともできるようになりますし、逆に見抜かれにくくするにはどうすればいいのか、ということも知ることができます。
それでは見ていきましょう。
♦テル♦
●ベットサイズやチップによるテル
強い時にはポットの7割、相手を降ろしたいときにはポットの9割、というようなベットサイズによるテル。
2000や3000などの綺麗な数値の時には強く、2100や3200などの端数を使う時には弱というテル。
大きなデノミのチップを使う時には強く、小さなデノミのチップを使う時には弱いというテル。
●思考時間
強い時には早い、弱い時には遅い等。
例えばフロップトップヒットはすぐにコールできるでしょうし、ボトムヒットは考える必要があるでしょう。
それ以外にも、ナッツに近いようなハンドを持ってればレイズも選択肢に入る為、思考時間が長くなる傾向があります。
どの場合も同じくらいの時間を使うことで、このテルでは見抜かれにくくなります。
●ベットの仕方
ラインの前にちょこんとチップを置いたときにはブラフ、テーブルの中央に向かって投げ入れるような勢いでチップを入れたときにはノーブラフというテル。
基本的にブラフの場合はテルを見抜かれにくくするという意識が働き、動作を最小限にする傾向があります。
いつも同じ動作をすることで見抜かれにくくなります。
●チップを触る
チップを触るという行為は、基本的にプレイを続けるという意思から来るものなので、強いハンドを持っている可能性が高くなります。
まだ自分のアクションではないのに、待ち切れずにチップを触って待っているというのは、初級者によく見られるテルです。
初級者以外のプレイヤーがこのテルをした場合は、逆に強いハンドを持っていない可能性が高まります。
これはベットしようと思ったけど、チェックコールにすることにしたという意を相手に伝えるような動作です。
このような場合、チェックレイズが来る可能性は低いです。
また相手のベットを抑制したかっただけである可能性が高いです。
ガットショットやボトムヒットなどのハンドを持っている可能性も高いので、一般的にはベットすべきだと思います。
●スナップ(即)コール
早いコールはドローであることが多いです。
特に自分のテルへの関心が薄い年配のプレイヤーはこの傾向にあります。
ペア系ハンドの場合、自分が勝っているかどうかを判断しないといけないため、ベットされたらレイズするべきかコールするべきか考えます。
対してドローの場合、現状は明らかに負けているが引いたら勝てることが多く、現状のハンドの優劣が明白にわかっているため、多くのことを考えずスナップコールできます。
もう一つ考えられるのは、相手にもうこれ以上ベットされたくないと思っている場合です。
例えばA4などでAがヒットして、相手にフロップとターンでベットされた時に、もうリバーでは打たれたくない、「俺A当たっているからブラフするなよっ!」というような意思を伝える感じです。
●姿勢等
自分がオールインして相手が長考しているときに、椅子に深く座る、前傾姿勢になる、ボードを見つめる、こっちの顔を見る、よくしゃべる、タバコを吸い始める、等のテル。
唾を飲み込むテルは緊張の表れで、ブラフをしている場合が多いです。
スピーチをしながらアクションする場合は、かなりの確率で強いハンドを持っています。
強い手を持っている場合は余裕があるので、リラックスしている場合は要注意です。
あとは相手のことをじーっと見続け、相手にプレッシャーを掛ける場合には強いハンドを持っている可能性は低くなります。
ベットやコールをして欲しいなら、そのような行為をする必要がないからです。
ですがもちろん常にそのような動作をしているのだとしたら参考にすることはできません。
●チップスタックを見る
コールする側が相手のチップ量を確認してコールだけした場合には、相手はドローである可能性が高いです。
自分がドローを引いたときに取れるチップ量を、相手が十分に持っているか確認する必要があるからです。
ベットする側が相手のチップ量を見たときには、レイズされると困るけど強いというハンドを持っている場合、もしくは相手のチップをどうすれば全部取れるかと考えるほどの強いハンドの場合が多いです。
また、ブラフをしていて相手にまだ降ろせるだけのチップ量があるかどうかを確認している場合もあります。
全く見てこない場合には、一心不乱にブラフしているパターンと、オールインできるほど強いハンドを持っている場合の両方があります。
ライブゲーム においては、これらのことを覚えているだけでも差が出るはずです。
初級者の場合には、相手のテルを見抜くよりも、見抜かれないことをまず第一に考えましょう