まず最初の動画は、2017年WSOPメインイベントのアーリーステージでのハンドです。
有効スタックは300BB弱あり、かなりディープにプレイしています。
オリジナルレイザーのSELBSTによるターンのチェックレイズ⇒リバーオーバーベットは完全にポラライズされており、ペアボードですので例えナッツフラッシュだとしてもこのラインとベットサイズは選択しないでしょう。
つまりSELBSTはフルハウス+orナッシングとなり、それに対するBAUMANNのほぼミニマムレイズのオールインは、SELBSTのフルハウスにも勝てる上位のフルハウス+のハンドと考えられます。
BAUMANNも上手なプレイヤーですので、この場面でのブラフは考えにくいですし、55のフルハウス等でのオールインはオーバープレイだということも理解しているはずです。
セカンドナッツのSELBSTが負けているハンドはクアッズだけでコールオッズは約23%。
BAUMANNにブラフレンジがないと考えても、彼女のバリューレンジの中にサードナッツ以下のハンドが1コンビネーションでも含まれていればコールできるオッズです。
まだまだアーリーステージですので、BTNのBAUMANNがA7s(それでもAを2枚ブロックしているSELBSTから見ると1コンボしかありませんが)をこのラインでプレイしているとすればコールが正しいプレイとなります。
SELBST自身が言っていますが、クアッズを警戒して降りることも十分に考えられたおもしろいハンドでした。
次の動画はパーティーポーカーPremier Leagueからのハンドです。
BBのCOLMANはフロップのチェックレイズの時点でトリプルバレルすることを決めています。
このチェックレイズはポラライズされており、基本的には5orナッシングです。
BBには5が含まれるハンドがUTGのJANGLEMANよりも多くある為、ナットアドバンテージを生かしたプレイと言えます。
今回COLMANはT8oでこのブラフをしていますが、5に近いカード(例えば64や76等)を持っていた方がバックドアのエクイティが高くなる為、このようなピュアブラフの場合にもそのような点を意識するといいと思います。
1ペアヘビーなレンジに対してMAXプレッシャーを掛けていく興味深いハンドでした。