今回も前回の「ポーカーにおける大切なポイントPart1」に引き続き、 ポーカー をプレイする上で大切な考え方のポイントをまとめていきたいと思います。
●リンプイン
リンプインというプレイは弱いプレイヤーの代名詞です。
ポーカーでポットを獲得する方法は2つ、ショウダウンで勝つか、相手を降ろして勝つかです。
そして個人差はありますが、ショウダウンまで行く確率は20%~30%程です。
つまり多くの場合が、降ろして勝つか、降ろされて負けるかということになります。
そして降ろして勝つ為に必要になってくるのが主導権を取ることです。
主導権を取ることで対戦相手にプレッシャーを掛けやすくなり、各ストリートを有利に戦うことができるようになります。
スタック状況やポジション(ブラインド付近)によっては、プロプレイヤーでもリンプインを使うことがありますが、使われる状況は限られています。
リンプインは基本的に利益的なプレイではありません。
●スロープレイ
あまりにも相手の強いハンドレンジをブロックしている場合(K84rでのKK等)や、極端なブラファーと対戦している場合等スロープレイが有効な状況はありますが、基本的にスロープレイはすべきではありません。
強いハンドを持っている場合にはストレートにバリューを狙いに行き、ポットを膨らませましょう。
もしベットによって相手が降りてしまった場合は、相手にハンドがなかったか、もしくはアグレッションが低すぎて相手に警戒されてしまった可能性があります。
適度なアグレッションがあれば基本的にスロープレイをする必要はなくなります。
●スタックサイズの把握
トーナメントではブラインドの上昇により、有効スタックが大きく変化します。
それぞれのスタックサイズによって、戦術を変化させる必要があります。
有効スタックが小さいプレイヤーが後ろに控えている場合、スーテッドコネクターやスモールペアなどでオープンレイズをすることはあまり良いプレイとは言えません。
この状況は特にターボーストラクチャーのトーナメントで多く発生します。
ショートスタックはプッシュorフォールドの戦略を取らざるを得ず、そのようなプレイヤーが多く後ろに控えている場合には、J9s・KTo・弱いAxのようなハンドでオープンレイズすることが難しくなります。
例えショートスタックでなくても、ルースなオープンレイザーを狙うプレイヤーもいます。
M8-M14(20bb-35bb)のようなスタックでオープンレイズし。それに対して3ベットが返ってきた場合、こちらにはプレイするルームとオプションが少なく、かなり難しいスポットになります。
このようなスタックの時には、相手がこの状況をどのように利用してプレイしてくるのかということを予測し、それに対応する必要があります。
●適切なベットサイズ
適切なベットサイズを決める際には、以下の要素を総合的に考える必要があります。
1.相手はどのようなプレイ傾向か
2.ボードテクスチャはどちらのレンジにフィットしているか
3.どちらがナッツに近いハンドを持つ可能性が高いか
4.フロップ・ターン・リバーのSPR
●BBディフェンド
上級プレイヤーのBBでのプレイを見るとわかりますが、かなり広いレンジでBBをディフェンドしています。
BBにおける優れたポッドオッズがこのプレイを正当化しており、それが現在のトレンドにもなっています。
小さなオープンレイズサイズ、そしてさらにアンティが加わることによって、BBのコールオッズはほとんど全てのハンドでプレイできるほど良いものになります。
しかしここで重要になってくるのは、エクイティリアライゼーションという概念です。
エクイティリアライゼーションとは、ハンドのエクイティを実現するという意味になります。
ポジションのアドバンテージがないOOPでは、本来ハンドが持つエクイティを100%実現させることは難しく、逆にIPでは本来のエクイティよりも多くのシェアを狙うことができます。
これはプレイヤースキルに依存する為、上手なプレイヤーほどエクイティリアライゼーションは高くなる傾向にあります。
つまりトッププロのようにルースにBBをディフェンドすることが、全てのプレイヤーに有効な戦術ではないということになります。
●MTTのアーリーステージ
MTTのアーリーステージはスタックも深く、アンティもない場合が多いのでキャッシュゲームと同じ感覚でプレイしましょう。
スタックが深いのでスキルエッジを生かしやすく、レクリエーショナルプレイヤーも多く残っている利益的なステージです。
リスクをしっかりと取り、バストを恐れないプレイが必要です。
序盤で飛んでしまったとしても時間の短縮になったぐらいに考えましょう。