ポーカー動画 ハンドレビューPart5

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今回もyoutubeにある ポーカー動画 の中から、興味深いハンドを選出してハンドレビューをしていきたいと思います。
今回紹介するのはPoker after darkからTom DwanとEli Elezraのハンドを見ていきたいと思います。
このハンドレビューではハイステークスショートハンドならではのタフなプレイを見ることができます。

ブラインドは$300-$600 A$100、5プレイヤーでのプレイになります。

◇プリフロップ◇
まずはHJのKaplanが :5c: :2d: でリンプインします。
これはもちろんこのハンドでフロップを見たいわけではなく、Kaplanは誰かのレイズに対してはビッグハンドのリンプインを装ってリンプレイズするつもりでしょう。
このリンプ対してCOのDwanが :10c: :4c: で$3700にレイズします。
Kaplanはこのようなジャンクハンドの他にも、スーテッドコネクタやローペアもこのようにリンプインする可能性が高い為、ポジションもあるDwanは :10c: :4c: のようなハンドでアイソレートしたのだと思います。

それをSBのLaakが :as: :2s: でコールします。
これはあまり良いコールとは言えませんが、有効スタックが深くインプライドオッズが大きいことと、ナッツをドローすることができるハンドなのでコールしたのだと思います。
そしてBBのEliは :9s: :9c: というビッグハンドで$16,300へ3ベットします。
Kaplanのリンプレンジ、Dwanのレイズレンジ、Laakのコールレンジの全てが強いプレイではない為、Eliの3ベットはかなり効果的なプレイに見えます。
Kaplanはリンプした時点でリンプレイズを狙っていたと思いますが、Eliの3ベットが入ってしまった為当初の予定が崩れてしまいフォールド。
Dwanは少し考えながらもコールします。
Dwanのこのようなジャンクハンドでのコールには3つの理由が考えられると思います。

①ポジションがある
Eliからの3ベットによってポットはかなり大きくなりましたが、それでもまだリバーまでプレイできるスタックは残っています。
ですのでポジションのあるDwanにはプレイの幅が生まれ、ポストフロップを優位に進めることができます
②Eliのハンドレンジ
このテーブルは5人でプレイされていて、アンティもあるので皆かなりルースにプレイすることになります。
そして特にDwanのレイズレンジはかなり広く、Eliはそれを知っています。
ですので、この状況でのEliの3ベットレンジはビッグペアやAKのようなハンドに限らず、狭くはないレンジになると思います。
そしてDwanはそれを知っています。
③スキルエッジ
このハンドを見ると、DwanはEliに対してスキルエッジを持っていると思っているでしょう。
特にポストフロップでの優位性を感じている為、このようなジャンクハンドでのコールを決めたのだと思います。

◇フロップ◇
ヘッズアップになりフロップは :3c: :qh: :qc: でポットは$37,400です。
両者にとっていいフロップになりました。
Eliは$16,000をベット。
このボードでDwanが続けられるハンドは少ない為、これぐらいのベットサイズでも十分だと思います。
それに対してフラッシュドローがついたDwanはコール。

◇ターン◇
ターンは :3h: でポットは$69,400。
2ペアボードになりました。
Eliは$37,100のダブルバレルをします。
ターンのカードはEliにとって良いカードだと思います。
Dwanがフロートするようなオーバーカードでもなく、フラッシュカードでもありません。
Eliのターンのベットサイズは大きくはありませんが、フロップでフロートするレンジに対してのプロテクトとブロックベットの意味合いもあると思います。
Dwanのフロートに対してはチェックコールでブラフを誘発させた方が利益的かも知れませんが、ショウダウン時のポットサイズを予測することが難しい為、このようなベットをしたのだと思います。
それに対してDwanはコール。
Dwanから見るとターンのEliのベットサイズはQを持っているようにも見えますが、それ以外のハンドが多くある為、フラッシュもアウツに入れながらフロートするような形になりました。

◇リバー◇
リバーは :5d: でポットは$143,600です。
Eliはショウダウンを狙いチェック。
それに対してドローをミスしたDwanは当初のプラン通り$72,200のベットをします。
Dwanが主張するハンドレンジはQと3が主なものでしょう。
そのどちらでも同じプレイになると思います。
Eliの目から見ると、ターンで2ペアボードになった為全てのフラッシュドローがリバーまで残っているとは考えにくいのでDwanのブラフレンジが減ると思います。
そしてEliは悩みながらもフォールドしてDwanがポットを獲得しました。

ショートハンドならではのタフで興味深いハンドだったと思います :bye: