ポーカー動画 ハンドレビューPart3

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今回もyoutubeにある ポーカー動画 の中から、興味深いハンドを選出してハンドレビューをしていきたいと思います。
今回はハイステークスポーカーの中から、Phil LaakとPatrik Antoniousのハンドをレビューしていきたいと思います。
それでは見ていきましょう。

ブラインドは$400-$800 A$100です。

◇プリフロップ◇
アクションの前に、UTGのAntoniousがストラドルベットをしています。
ストラドルベットとは、主にUTGが行うブラインドベットのことで、最低BBの倍額をベットする必要がありますので、今回Antoniousは$1,600のベットを自分のハンドを見る前にしています。
ストラドルをするとプリフロップのアクションがUTG+1からになるので、UTGのストラドルプレイヤーのアクションは一番最後になりますが、期待値として考えるならばマイナスのプレイです。
ですが、大きなポットをプレイしたい場合や、より多くのアクションが欲しい場合に使う戦略になります。

UTG+1のLaakが :ah: :jd: で$6,000にレイズ。
BTNのLedererが :8s: :8d: でコール。
UTGでストラドルしたAntoniousが :10s: :4s: でコールしてフロップへ進みます。
Antoniousのコールはルースに見えるかも知れませんが、すでに$1,600出していることと、Ledererがコールしているのでオッズがよくなっていることを考えるとそれほどルースなコールではないと思います。

◇フロップ◇
フロップは :3s: :2h: :4h: でポットは$20,800です。
Antoniousのチェックに対してオリジナルレイザーのLaakが$16,000のCBをします。
Laakのポジションとこの大き目なCBサイズを見ると、オーバーペアやA+ブロードウェイカードのフラッシュドローのように見えます。
それに対してLedererは :8s: :8d: をフォールドします。
ポジションはありますが、後ろにAntoniousが控えていることと、ターン以降のスカアカードが多くあることを考えてフォールドしたのだと思います。

Antoniousはトップペアとバックドアフラッシュドローを持ってコールします。
現状勝っている可能性もありますし、そうでなくてもアウツはあるでしょう。

◇ターン◇
ターンは :ks: でポットは$52,800です。
Antoniousはチェックして、Laakが$37,300のベットをします。
LaakにとってこのKはいいカードです。
AKやKQを主張しやすいです。
Laakから見るとAntoniousのハンドレンジは、2~9ぐらいまでのペアかドローに見える為、ターンのKでベットすることでそれらのハンドに大きなプレッシャーをかけることができます。

Laakのダブルバレルに対してAntoniousはコールします。
Kはスケアカードの一つではありますが、スペードのフラッシュドローになりました。
Antoniousから見ると、Laakのハンドレンジはそれなりに絞ることができます。
Laakのプレイスタイルからすると、Q以下のペアを持っていればターンはほぼチェックしてポットをコントロールするはずです。
さらにAKやKQなどのターンでショウダウンバリューができたハンドや、AAはポットコントロールとスロープレイの意味合いからチェックする可能性もありますし、KKもスロープレイする可能性があります。
フロップのセットも考えられますが、ローペアハンドはストラドルポットのUTG+1からはリンプも考えられる為、可能性は低くなります。
そのように考えるとこのターンのベットにバリューのレンジが少なくなり、ブラフの比重が増えます。
それらのことを考慮してのコールだったと思います。

◇リバー◇
リバーは :qd: でポットは$127,400です。
結局ハンドが進展しなかったAntoniousはチェックして、Laakは$80,000のトリプルバレルをしました。
Laakが想定するAntoniousのハンドレンジはフロップからそれほど変わりなく、弱いペアとドローのままだと思います。
そしてリバーのQは全てのドローがミスをするカードなので、残りの弱いペアを降ろしに行ったのだと思います。

ここでAntoniousは難しい決断を迫られます。
このボードのリバーで小さくはないトリプルバレルができるハンドを考えてみると、AA・KK・AK・KQ・QQなどが考えられます。
あとは少ないながらフロップセットも考えられます。
これが通常考えられるバリューハンドですが、次にLaakのプレイスタイルを考慮して考えてみましょう。

前述した通り、LaakがAA・KK・AK・KQ・QQの中でターンでベットしないレンジが多くあります。
QQはほぼ100%、AK・KQは70%、AA・KKは50%ベットしないと考えると、リバーのバリューベットレンジはかなり減ります。
さらにLaakはシンバリューを取りに行く方ではないので、AKやAAではベットしない可能性もそれなりにあります。
これらのことを考慮すると、Laakのバリューベットレンジはかなり狭く、ブラフレンジの比重が上がります。
Antoniousはおそらくこれらのことを考えてコールを決断したのだと思います。

とても興味深く、見応えのあるハンドだったと思います :good: