ポーカーの基本戦術 Part4

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今回は ポーカーの基本戦術 Part4として、ブラフとフォールドエクイティについて書いていきたいと思います。
前回までの ポーカーの基本戦術 Part1 ポーカーの基本戦術 Part2 ポーカーの基本戦術 Part3も合わせて見て頂けると、より理解が深まると思います。
それでは本題に入りましょう。

◆ブラフ◆

30ポーカー=ブラフではありませんが、ブラフをまったくしないポーカーはポーカーではありません。
強いハンドしかプレイせず、ハンドがある時しかベットやレイズをしないのであれば、相手はすぐに降りてしまいます。
つまり自分にも相手にもハンドが入ったときにしか大きなポットになりません。

ですがハンドレンジを広げルースにプレイし、ブラフも混ぜることで相手が弱めのハンドでもコールしてくれるようになります。
ポーカーのベットにおいて一番基本となり、かつ重要なベットはバリューベットです。
ルースにプレイすることで、より多くのハンドでバリューベットが可能となり、その部分でのスキルエッジを生かすことができるようになります。
このようなプレイでは相手との駆け引き(レベルシンキング)が重要になってきます。

話を戻して、ブラフの必要成功率について考えてみましょう。

ヘッズアップの状況でリバーまでプレイが進み、ポットは1000だとします。
相手はチェックして、ここでブラフをしてみましょう。

①ハーフベット(500)のブラフをする。

この場合は1000を取りに行くのに500をリスクするわけですから、1回成功して+1000、2回失敗して-1000。
つまり3回に1回(33%)成功すれば±0です。

②ポットベット(1000)のブラフをする。

この場合は1000を取りに行くのに1000をリスクするわけですから、1回成功して+1000、1回失敗して-1000。
つまり2回に1回(50%)成功すれば±0です。

どうですか?
それほど高い成功率は必要ではないことがわかると思います。
ハーフベットなら33%の成功率があればいいので、積極的にブラフを仕掛けてみましょう。
ブラフを失敗することは恥ずかしいことではありません。
というよりも、ブラフが失敗しないということはブラフが少ない可能性があります。

自分の場合はできるだけ小さいポットで多くブラフをして、そこでブラフを失敗することで対戦相手にブラフの印象を与え、その印象を利用して大きなバリューを取りに行くようにしています。
対戦相手が自分にどのような印象を持っているかを常に把握しながらプレイすることが大切になってきます。

◆フォールドエクイティ◆

31フォールドエクイティとは、相手が降りる可能性を加味してポットをどれぐらい得られる可能性があるかを示すものです。

以下はフロップで :qh: :qc: に対して45%以上の勝率を持っている状態のハンドです。

・ワンオーバー+フラッシュドロー 3枚+9枚

:as: :9s:  フロップ :ks: :6c: :4s:
Aがヒットしても勝てる。

・ストレート&フラッシュドロー 6枚+9枚

:3s: :5s:  フロップ :ks: :6c: :4s:

・ガットショット+フラッシュドロー 3枚+9枚

:3s: :7s:  フロップ :ks: :6c: :4s:
ガットショットの5を引いても勝てる。

・ペア+フラッシュドロー 2枚+3枚+9枚

:js: :6s:  フロップ :ks: :6c: :4s:
6でスリーカード、Jでツーペア、になって勝てる。

以上が代表的なものですが、これらはプレイ上強いアクション(レイズ)ができるので、プレイ上はワンペアより強いです。
レイズされた側はツーペアかスリーカードも警戒しないといけないので、フォールドする場合が出てきます。

これらのハンドは、勝率が40%でも相手がフォールドする可能性を加味すると強いハンドとなります。 レイズすることによって得られるフォールドエクイティがあるためです。

例えば100のポットに100のベットをされたとします。
自分が上述した強いハンドを持っているとして、その勝てる可能性を40%とします。
400のレイズオールインして、相手がこちらのハンドをKと想定して50%降りると仮定した場合、どれぐらいの期待値を持っているでしょう。

相手にコールされた場合、900のポットを40%の確率で勝負することになるので、期待値は360です。
-40(360-400)
相手がフォールドした場合、そのまま200を得ることができます。
+200。
相手は2回に1回フォールドしますから、(-40+200)÷2で+80が得られるという結論になります。

フロップでオールインにならない場合には、大切になってくるのがまたポジションです。
上記のハンドはあくまでもリバーまで行った場合の勝率ですから、ターンとリバーの2枚のカードを見られることによって、初めてその強さ通りの期待値となります。

ポジションがない場合、フロップでチェックレイズしますが、ターンで関係ないカードが落ちたときにもベットする羽目になってしまいます。
ターンでチェックすると弱いことがばれてしまいます。
フロップでレイズしてターンでチェックすれば、ツーペアやスリーカードはないと言っているようなものです。
チェックしたらベットされてしまう場合も多く、自分が不利な状態でポットが大きくなったり、ターンでフォールドせざる負えなくなったりします。

自分にポジションがある場合、相手のベットにレイズしてターンで関係ないカードが落ちたときにはほとんどの場合相手はチェックしてきます。
再度ベットしてもいいですし、自分もチェックしてリバーを見ることも出来ます。
つまりポジションがあるとポットのサイズをコントロールすることも出来ますし、2枚のカードを自由に見ることができるということです。

いかがでしたか?
初心者の方はブラフのミスを恐れて縮こまってしまう人が多いと思います。
ですが必要な成功率は思っているほど高くありません。
経験上、思い切ったプレイをする人の方が成長は早いので、失敗を恐れずにトライしてみましょう :good: