ポーカーにおける 分散 とは

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variance1ポーカーにおける 分散 とは、数学的な期待値と実際の結果との差のことを言います。
これはプレイヤーがコントロールすることができない運の要素と言い換えることもできます。
ポーカーをプレイする以上、 分散 による影響をしっかりと理解し上手に付き合っていかなければなりません。
どんなにスキルがあるプレイヤーだとしても、バンクロールマネジメントが必要になるのは分散の影響によるものです。
それではポーカーにおける 分散 について詳しく見ていきましょう。

◆分散の要因◆
例えばTTとAKがプリフロップでオールインになった場合の勝率は56%:44%ほどになります。
他のポケットペアと2オーバーカードでもこれに近い勝率になります。
ポットが$100だとすると、期待値的にはTTが$56、AKが$44獲得することになりますが、実際にはこのフリップを勝ち続けることも負け続けることもありえます。
これらが下振れや上振れと呼ばれるものです。
これら以外にもAAが確率以上に集中したり、ビッグハンドを持っている時に相手も強いハンドを持っていたりと、目に見えにくかったり体感しにくかったりするものもあります。
これらはアップスウィングやダウンスウィングと呼ばれたりします。
これらのことに共通することは、期待値通りに収束させるには多くの試行が必要となるということです。

◆分散に与える影響◆
ポーカーには様々な種類のゲームがあり、プレイヤースタイルも様々です。
それらの違いによって分散の大きさも変化します。

●プレイスタイル
プレイスタイルによっても分散の大きさは変化します。
基本的にルースアグレッシブなプレイスタイルはタイトなプレイスタイルに比べ多くのポットに参加し、リスクも多く取ることになる為分散が大きくなります。
その為同じNLHをプレイするとしても、ルースアグレッシブスタイルはより余裕を持ったバンクロールマネジメントが必要になります。

●ゲームの種類
リミットゲームよりもノーリミットゲームの方が多くのチップをリスクすることになる為、分散が大きくなります。
またNLHよりもPLOの方が分散が大きくなります。
これはPLOでオールインになった場合にはNLHに比べ勝率の差が小さいからです。
またトーナメントでもプレイヤープールの大きさによって分散が変化します。
トップヘビーなプライズの大規模MTTなどは特に分散が大きくなります。

◆分散による影響◆
分散による影響には良いものも悪いものもあります。

●実力を把握しにくい
例え期待値の高いプレイを続けていても、分散によってバンクロールが減ってしまうということはよくありますし、どんなにスキルがあるプレイヤーでも全てのセッションをプラスにすることはできません。
つまり勝ったから良いプレイ、負けたから悪いプレイとは一概に言えないということです。
自分のプレイを客観的、長期的に見ること、そしてオールインEV(オールイン時の期待値)など使い期待値の高いプレイを続けていくことが大切です。

●メンタルへの影響
ポーカーをプレイする上でメンタルを良好に維持することはとても大切です。
下振れやダウンスウィングによってティルトしてしまい、Aゲームができなくなってしまったことは誰しも経験があると思います。
ティルトコントロールは大切なポーカースキルの内の一つであり、ティルトによって得られるものは何もないということを理解しましょう。

●巨大なプレイヤープール
現在ポーカーは世界中でプレイされるゲームになりました。
それは簡単なルールと相反する奥深いゲーム性だったり、手軽に楽しめる心理戦だったりという要因ももちろんありますが、短期間の勝負に関して言えばアマチュアがプロに勝つことができるゲーム性によるものが大きいと思います。
分散があるからこそ上手なプレイヤーに勝つことができ、それが巨大なプレイヤープールを作り出しています。

◆分散を受け入れる◆
ポーカーをプレイする以上、分散と上手に付き合っていかなければなりません。
variance

※参考サイトpokerdope

これは分散の大きさをグラフで表したものです。
ウィンレートは5bb/100
ハンド数は100,000ハンド
20人分のサンプルを表しています。

5BB/100というのは100ハンド毎に5BBのプラスになるという意味で、これはそのステークスで勝ち組と十分に言える成績です。
茶色の線が最低の成績で-5,711BB
水色の線が最高の成績で+14,343BB
2本の黄緑の線の枠内が70%の信頼度で収まる範囲で1,838BB~8,162BB
2本の緑の線の枠内が95%の信頼度で収まる範囲で-1,325BB~11,325BB

これを見るだけでも分散の影響がどれほど大きなものかということがわかると思います。

ここで紹介した分散による影響をしっかりと理解し、余裕のあるバンクロールマネジメントを心掛けましょう :bye: