ポーカーにおいて2×4を使った アウツの計算
アウツを引ける確率の計算を考えるとき、2×4という考え方があります。
それはテキサスホールデムにおいてオッズに見合った確率を素早く計算出来る方法です。
2×4はドローハンドの時にとても使いやすい考え方です。さあ見てみましょう。
- フロップからターンまでは2倍のアウツを引けるチャンスがあります。
- ターンからリバーまでは2倍のアウツを引けるチャンスがあります。
- (相手がオールインのとき)フロップからリバーまでは4倍のアウツを引けるチャンスがあります。
また、あなたのアウツの数が8よりも大きいときには
その数から8を引いたものを最後にトータル確率から引かなくてはなりません。
2×4を使うことができれば、アウツについて簡単に計算することができます。
アウツとは引くことができたらあなたが勝てる可能性はとても高くなります。
下に様々なアウツのパターンを紹介していきます。
強いポーカープレイヤーはアウツについての計算は一瞬でできてしまうものです。
あなたがまだアウツについて計算するのに時間がかかっているのであればPTJPで勉強しましょう!
きっとすぐに計算することができるようになります。
アウツについてもっと高度な勉強がしたいなら、Clutch Hero’s Combinatorics Strategy Seriesをチェックしてみて下さい。
アウツの計算の仕方がわかったら、次に2×4を使っての確率の計算をしていきましょう。
2×4を使った計算の仕方の例を挙げていきます。
上から2番目の例を見てみると、A K
には8以上のアウツがあります(フラッシュドローが9、ハイカードが6)。
なので掛け算をした後にアウツの数から8を引いた数字を引かなくてはいけません。
今回の例ではアウツは15あるので15から8を引いた7を最後に引きます。
つまりアウツを引ける確率は15 x 4 – 7 = 53%となります。
この様な状況はとても珍しいものではありますが、ほとんどのシチュエーションでコールするのが妥当と言えるでしょう。
さらに高度に精確な考えをしてみましょう。アウツの数を調整することも重要になっていきます。
A K
を持っているこの状況で考えてみると、全てのアウツが「クリーンアウツ」になるとは限りません。
例えば相手がポケットエース(=AA)を持っていたとすると、AとKを引いても勝つことはできませんね。
また、相手がQ 8
を持っていたとして、その相手がフラッシュドローを意識してアグレッシブにオールインしてきた場合を考えると、
この場合は我々がベストハンドになる可能性が非常に高いですね!
数多くのハンドを経験し、ポーカーについて学んでいくことにより、だんだん相手のハンドレンジがわかるようになっていきます。
相手の情報をより多く認識することができれば、より精確に相手のハンドレンジを予想することができます。
例えばA K
を持っているこの状況では、これまで相手プレイヤーがパッシブにプレイしていて、さらにオールインしてきた場合、彼はトップペアとトップキッカーを持っていると考えられます。
つまりこの場合は相手のハンドは弱くともAJ以上であると予測できます。
このケースでは、もし相手プレイヤーのハンドがQQだったら私たちのアウツは何枚か減ってしまいます。AAとKKだったらトップペアとしてのアウツがなくなってしまいます。AJだったらAトップペアのアウツが3枚減ってしまいます。さらに相手がセットを持っている可能性だって考えられます。
以上のように様々な可能性が考えられるので、私たちのアウツは15として考えるよりも12.5くらいで見積もった方がより精確であると考えられます。(12.5 x 4 – (4.5) = 45.5%)
先ほどまでの考え方ではアウツを引ける確率は53%でしたが、ブロックカードまで予想すると45.5%くらいで考えた方がより精確であると言えますね。アウツの計算にはこのひと手間が大切なんですね!
Backdoor outs
バックドアアウツを完成させるにはターンでもリバーでも
2回とも有効なカードを引かなくてはいけません。
このハンドではあなたが勝ってポットを勝ち取るエクイティは2~3%しか上がりません。
単純に完成する難易度が高いのですね。
つまりバックドアドローハンドを追いかけ続けるのには注意が必要です。
もし間違った選択をしてしまったら多くの損失を出してしまうでしょう。
2×4はどれだけ精確なのでしょうか。
2×4によって得られる確率と、確率論で正確に計算された確率を比較しても大きくても2%程しか誤差は生じません。
なので大抵の場合2×4はの確率は信用に値します。
これで勝つことのできる確率は素早く計算できるようになったね!
このアウツの計算はポーカーテーブルにおいてより良い決断をするために必要なステップの1つです。
次のステップはオッズについての計算を素早くできるようになることです。
もしアウツの計算などでわからないことがあったらコメント欄で質問して下さい。
それについては次回のトピックで。それまでgood luck with your draws!
とても簡単な質問で恐縮ですが、フロップ…リバーでフラッシュドロー+ハイカードの計算で15-8とありますが8はどこから出てきてるのでしょうか?
supremerさん質問にお答えします。
最初に電球マークで3つのポイントを説明しているのですが、
その3つ目に
「 (相手がオールインのとき)フロップからリバーまでは4倍のアウツを引けるチャンスがあります。
また、あなたのアウツの数が8よりも大きいときには
その数から8を引いたものを最後にトータル確率から引かなくてはなりません。」
とあります。
質問の例ではアウツが15あるので、アウツの数が8よりも大きいときに該当します。
なので15から8を引いた7を15✕4=60から引かなくてはいけないということです。
この8という数字は公式の値なのでどうして8なのかと言うのは説明できませんが、
2✕4の8と覚えると覚えやすいと思います。
今回のようにわからないことがあったらいつでも質問して下さい。
わからないままにしてと身につくスピードも遅くなってしまいます。
一緒に学び、成長していきましょう!