ベット の理由と考え方

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bet今回は ベット の理由と考え方についてまとめていきたいと思います。
ベット には大きく分けてバリューベットとブラフベットの2つがあります。

●バリューベット(自分のハンドが勝っていると考え、相手のチップを引き出す為のベット)

自分が :9h: :9d: を持っているときにフロップが :ks: :9s: :6c:
フロップでベットするとコールされ、ターンで :2d: が出てさらにベットすると相手はコール。
リバーで :4d: が落ち、自分のハンドがベストハンドであると考え相手のチップを引き出す為にベットをします。
これらのベットがバリューベットです。

●ブラフベット(自分のハンドが負けていると考え、自分より強いハンドを降ろす為のベット)

例えば :8d: :7d: でBTNからオープンレイズしてBBのみがコール。
:da: :qc: :6h: というフロップが来て、こちらにはペアもドローもない状態です。
このような状況で自分より強いKハイや :5c: :5d::4d: :4h: のようなハンドにプレッシャーを掛けて降ろしに行くようなベットがブラフベットです。
ここではプリフロップでレイズしている為、こちらがAやQを持っていることを装いやすいので効果的なブラフベットになります。
ブラフの必要成功率はハーフベットで33%、3/4ベットで43%、ポットベットで50%です。

 

それでは次に一つのハンドを例にとり、さらに詳しくベットやレイズの理由について考えていきます。

:ah: :kd: でCOからオープンレイズ、BTNだけがコールしてヘッズアップ
フロップは :ac: :4c: :7h: で、COのCBに対してBTNがコール

この状況ではBTNのプリフロップのコールレンジに対して現状AKのTPTKが勝っている可能性が高い為、このCBはバリューベットになります。
もちろん44・77、プリフロップのコールから可能性は低くなりますがA4s・A7s・47sには現状負けていますが、それ以外の多くのペアハンドやドローには勝っています。

ターンは :jd: で、COのダブルバレルに対してBTNがレイズ

ここでもフロップと同じようにCOがAKのTPTKでバリューベットをしますが、それに対しBTNがレイズをしました。
この状況でCOにはフォールド・コール・リレイズの3つの選択肢があります。
まずはリレイズについて考えてみましょう。

このような状況で大切なのは、オーバープレイをしないことです。
AKのTPTKが負けているのは、フロップでスロープレイした44・77とA4s・A7s・47s。
そしてAJとプリフロップで3ベットしなかったJJが考えれらます。
ここでリレイズした場合、これらのハンドにはコール以上のアクションをされる可能性がかなり高く、ドローや弱いペアのようなセミブラフ系のハンド(現状AKが勝っているハンド)は降ろしてしまう可能性が高いので、バリューレイズにはなりません。

つまりAKのTPTKという十分にショウダウンバリューがあるハンドを無理にブラフに変えてしまうことになります。
COのリレイズをAKよりも弱いハンドでも続けてくれる相手ならリレイズも選択肢に入りますが、まともなプレイヤーに対してここでのリレイズは期待値の高いプレイではありません。

残るのはフォールドとコールですが、コールによるメリットは二つ考えられ、一つはポットを抑えたままショウダウンに向かうことができる点、もう一つはリバーで相手のブラフを誘発できる点です。
最後にフォールドですが、相手が滅多にレイズをしないようなタイトプレイヤーであれば、このAKを降りることが期待値プラスのプレイになります。

このように、ベットやレイズの理由や選択できるそれぞれのアクションをしっかりと考えることが大切です。

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