今回は ブラフ をする際のポイントについて考えていきたいと思います。
ポーカーはテーブル上のチップを集めることを目的としたゲームです。
もし6人のテーブルでプレイしたとすると、長い目で見ると配られるハンドのエクイティは平等なので、ポットを獲得できるチャンスは6分の1です。
つまりハンドのエクイティだけで考えた場合、長期的に見ればテーブルにいる全員が±0になります。
ですが一番良いハンドを持っている時に他のプレイヤーよりも多くのチップを獲得することができたり、 ブラフ によって本来他のプレイヤーが獲得するはずだったポットを獲得することができれば、その分スタックを増やしていくことができます。
これがスキルによる差です。
ブラフによる利点はいくつかありますが、大きく分けると以下の2つになります。
①ハンドのエクイティで負けているポットを獲得できる
②ルースなテーブルイメージを作ることによって、より大きなバリューを獲得できる
ブラフが少なすぎると②が、逆にブラフが多すぎると①が効果的に働かなくなります。
ブラフをする際にはこれらのバランスを考えることが重要になってきます。
それでは次にブラフをする際のベットサイズと成功率について考えてみましょう。
ヘッズアップの状況でリバーまでプレイが進み、ポットは1000だとします。
相手はチェックしました。
①ハーフベット(500)のブラフをする
この場合は1000を取りに行くのに500をリスクするわけですから、1回成功して+1000、2回失敗して-1000。
つまり3回に1回(33%)以上成功すれば期待値がプラスになります。
②ポットベット(1000)のブラフをする
この場合は1000を取りに行くのに1000をリスクするわけですから、1回成功して+1000、1回失敗して-1000。
つまり2回に1回(50%)以上成功すれば期待値がプラスになります。
ハーフベットなら33%の成功率があれば±0なので、それほど高い成功率が必要ないことがわかると思います。
これらのベットサイズや必要成功率、さらに相手がこちらのベットに対してフォールドする確率を加え、それらを総合的に考えることでその状況でのブラフが利益的かどうかを判断することができます。
例えば相手がドローミスの可能性が高い場合には、ベットサイズは相手がフォールドする確率にそれほど影響しません。
そのような場合には、小さなベットをすることでリスクを抑えることができます。
それでは次にブラフが効果的なシチュエーションを考えていきます。
●ポジションがある
ポジションがあればブラフがしやすくなり、さらに成功率も上がりやすくなります。
相手がチェックで弱みを見せた後に、ベットでポットを狙いに行くことができます。
●プリフロップのオリジナルレイザー
プリフロップでレイズをしてオリジナルレイザーになれば、フロップ以降で相手にプレッシャーを掛けやすく(ハンドの強さを主張しやすい)なります。
特にフロップでフィットorフォールドをするようなプレイヤーにはブラフが効果的になります。
●ドローがある
これはセミブラフになりますが、ストレートドローやフラッシュドローがある時にメイドハンドと同じようなプレイをすることで、その場でポットを獲得できる場合もありますし、コールされた場合でも多くのアウツがある為エクイティもそれほど悪くありません。
実際にブラフをするかどうかは別として、常にブラフに適したスポットを探すことを意識してみて下さい。
そして、例えばフロップでCBをコールされた場合にはターンがラグならダブルバレルをする、といったように後のストリートのプランをある程度事前に考えておくことも大切です。