今回は ビッグブラインド におけるプレイのポイントを紹介していきたいと思います。
◆ビッグブラインドの特徴◆
●プリフロップでは一番ポジションがいい(アクションが最後)
ポストフロップではSBの次に悪いポジションですが、プリフロップに関してだけは良いポジションだと言えます。
アクションが最後なので、他の全てのプレイヤーのアクションを見てから判断することができます。
そして3Betなどのアクションがなければ、プリフロップではBBが最後にアクションをしてフロップに進むことになる為、BBにはフロップに進むかどうかの決定権があることになります。
●コールオッズがいい
BBはカードが配られる前に強制的にチップをポットに入れなければなりません。
もちろんこれは嬉しいことではありませんが、少し考え方を変えてみましょう。
例えばMPからの3BBレイズに対してCOでコールするなら、3BBを投資して既にポットに入っている4.5BBのチップを獲得しに行くので、約40%のエクイティが必要になります。
もちろんこれは後ろからの3Betやポジションの優位性などを考慮せずに、ポットオッズのみで考えたものです。
次にBBについて考えてみると、同じくMPからの3BBのレイズに対して既に1BBを投資しているので、コールするにはあと2BBだけが必要です。
ですので2BBを投資して既にポットに入っている4.5BBのチップを獲得しに行くので、約31%のエクイティがあればコールすることができるということになります。
つまり他のポジションよりも少ない投資でフロップに進むことができるということです。
◆ビッグブラインドプレイのポイント◆
ここではビッグブラインドをプレイする際のポイントをいくつか紹介していきます。
●エクイティとプレイのしやすさ
BBでオープンレイズをコールする場合、もちろんハンドのエクイティは高い方が好ましいです。
ですがそれと同等か、それ以上にハンドの扱いやすさも大切になってきます。
例えばA2oと67sを比べた場合、ハンドのエクイティはA2oが勝りますが、ハンドの扱いやすさとしては67sに分があります。
そしてBBはポジションがないことから、本来ハンドが持つエクイティを実現することが難しくなる為、プレイのしやすさは重要なファクターになります。
●オープンレイズ率
オリジナルレイザーのオープンレイズ率によって、BBでのプレイ頻度も変化させる必要があります。
ルースにオープンレイズをするプレイヤーの広いハンドレンジに対しては、BBも広いレンジでプレイすることができます。
●オリジナルレイザーのCB
BBのコールレンジは基本的に広く、オープンレイズ額が小さくなればなるほどその傾向が強くなります。
つまりBBのコールレンジには多くのジャンクハンドが含まれている為、CB率の高いプレイヤーに対してのプレイが難しくなります。
逆にCB率が低いプレイヤーの場合はショウダウンに向かいやすくなり、ハンドの持つエクイティを実現しやすくなります。
これらのことから、CB率が高い相手に対してはコールレンジを狭く、逆にCB率が低い相手に対してはコールレンジを広くすることが利益的なプレイになります。
●エクイティリアライゼーション
エクイティリアライゼーションとは、エクイティの実現という意味になり、ポーカーにおいてプレイヤーが持つハンドのエクイティ通りのポットシェアを獲得できるかどうかの指標になります。
特にブラインドをディフェンドする場合にこの考え方が重要になります。
エクイティリアライゼーションを考える上でポジションの有無は重要な要素であり、ポジションがない場合にはハンドのエクイティ通りのポットシェアを獲得することは難しくなりますし、逆にポジションがある場合にはハンドのエクイティ以上のポットシェアを獲得することも可能になります。
強いプレイヤーやアグレッシブなプレイヤーと対戦する場合にはハンドのエクイティを実現することが難しくなる為、単純にコールオッズだけで考えるのではなく、こられのことも考慮してプレイをする必要があります。