ハンドコンビネーション の基礎

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hand combination今回は ハンドコンビネーション の基礎についてまとめていきたいと思います。
ハンドコンビネーション を理解することで、相手のハンドレンジをより正確に予測することが可能になり、それによりブラフやコールの成功率の上昇に繋がります。

◆ハンドコンビネーションの分類◆

ポーカーのハンドコンビネーションはAAから32oまで合計1,326通りあり、基本的な分類は次のようなものになります。

●ペアハンド以外のハンドはそれぞれ16コンボ
●オフスートハンドはそれぞれ12コンボ
●スーテッドハンドはそれぞれ4コンボ
●ペアハンドはそれぞれ6コンボ

◆ハンドコンビネーションの考え方◆

ここでは一つのハンドを例にとり、ハンドコンビネーションを使い相手のハンドレンジを考えてみます。

◇例 NLH 6MAX UTGのプレイヤーがオープンレイズしてBBのみがコールでHU

UTGのオープンレイズレンジをこのように仮定します。
オープンレイズレンジ(22+, ATs+, A5s-A4s, KTs+, QJs, JTs, T9s, 98s, AJo+, KQo)は合計178通りで13.42%のレンジになります。

フロップは :jc: :3s: :2s: としてハンドレンジの内訳を見てみましょう。

こちらがフロップにおけるUTGのハンドコンビネーションになります。
カードマトリックスの濃い青の部分は、フロップに出たカードを除去した結果コンビネーションが減少したことを示しています。
トータルのハンドコンビネーションも178通りから162通りへと変化しています。

ハンドレンジの主な内訳は以下のようになります。

●セット⇒JJ,33,22の計9通り
●2ペア⇒なし
●オーバーペア⇒QQ+の計18通り
●トップペア(ペア+FD含む)⇒AJs, KJs, QJs, JTs, AJoの計21通り
●フラッシュドロー(ペア+FD GS+FD含む)⇒ATs+, A5s,A4s, KTs+, QJs, JTs, T9s, 98sの計13通り
●ガットショットストレートドロー(GS+FD含む)⇒A5s,A4sの計8通り

それではここでフラッシュドローに焦点を絞って考えてみましょう。
:jc: :3s: :2s: のフロップでは13通りのフラッシュドローがありますが、 :js: :3s: :2c: のフロップではどうでしょうか。
フロップのハイカードであるJがフラッシュドローに関係するカードになると、トップペアになるハンドコンビネーションではフラッシュドローが作れなくなります。
その結果フラッシュドローのコンビネーションはAQs+, ATs, A5s,A4s, KQs, KTs, T9s, 98sの計9通りまで減少します。
たった4通りの変化ですが約30%減少したことになり、これは大きな変化と言えます。

そしてプリフロップでコールしたBBのハンドの中にJがあればトップセットとトップペアを、A~Qがあればオーバーペアとトップペアのキッカーを、スペードがあればフラッシュドローをそれぞれブロックすることになり、UTGの強いレンジのハンドコンビネーションを減らして考えることができます。