トリプルバレル に対するリバーのコール

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今回は トリプルバレル に対するリバーのコールについて考えていきたいと思います。


◆トリプルバレルに対するリバーのコール◆

トリプルバレルをするレンジは多くの場合かなりポラライズされています。
そしてベットサイズが大きくなる程その傾向は強くなります。
ボードや状況にもよりますが、トリプルバレルをするには最低でもトップペアと強いキッカー以上のハンドは必要になるでしょう。
トリプルバレルをされた場合には以下のようなことを総合的に考える必要があります。

●相手のレンジとオッズ
リバーでトリプルバレルに直面した際に大切なことは、相手のレンジとオッズを考えることです。
相手のレンジの中にどれくらいバリューハンドがあって、どれくらブラフハンドがあるのか。
コールするには何%のエクイティが必要で、実際のベットサイズはどれくらいなのかということを合わせて考えましょう。

●相手がとってきたライン、アクション
相手のポジションやプリフロップから相手がどのようなプレイをしてきたのかを考えます。
これはリバーでの相手のレンジを絞る為にはとても重要なことです。

●相手の傾向
相手の傾向がわかっていればより正確な判断をすることができます。
さらにティルト等のメタゲームファクターも大切なプレイのヒントになります。

●ベットサイズ
ベットサイズの大きさも重要な判断材料になります。
ベットサイズが大きければよりポラライズされたレンジになります。

それでは例を見てみましょう

◇9人テーブル UTGが :jh: :jd: でオープンレイズ、COが3ベットしてUTGがコールでHU

フロップは :7c: :6h: :3d: でチェック、ハーフベット、コール。

ターンは :3c: でチェック、70%ベット、コール。

リバーは :2h: でチェック、ポットベットオールイン、???。

それではこのリバーのポットベットをUTGがコールできるかを考えてみましょう。
まずはコールオッズですが、ポットベットなので2:1、つまり33%以上のエクイティが必要になります。

次にCOのレンジを考えてみましょう。
COはこれまでのヒストリーからタイトアグレッシブなプレイヤーということがわかっています。
UTGに対する3ベットなので通常レンジは強いと考えられ、ターンで2枚目のクラブが出ていることからクラブのフラッシュドローハンドでもダブルバレルをしていそうです。

これらのことを踏まえると、リバーのCOのレンジはバリューレンジがAA,KK,QQの18コンボ、それに対してブラフレンジはAKc,AQc,A5c,A4c、他には98sを2コンボ追加したとしても計6コンボしかありません。
これではCOのレンジに対してUTGの :jh: :jd: は25%のエクイティしかなく、33%以上のエクイティが必要なポットベットに対してUTGはフォールドすることが正しい判断になります。

ですがCOが直近に大きなポットを失うなどしてティルトしていたとすると、AK全てでトリプルバレルをしていたとしても不思議ではありません。
そうするとブラフコンボは計21コンボまで増え、UTGの :jh: :jd: は約40%のエクイティになりコールが正しくなります。

 

このように相手の情報を整理し、一つ一つ順を追って考えていくことで相手の正しいレンジに近づくことができ、それによって判断の精度を上げることができます。