ティルト を防ぐには

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tiltポーカーにおいて自分の能力を100%に近い水準で発揮しながらプレイすること、つまりAゲームを維持することはとても重要です。
Aゲームを常に維持することは、例えトッププロであっても簡単なことではありません。
疲労や睡眠不足等、フィジカル面の管理不足から正しい判断ができなくなってしまうこともあります。
そしてAゲームの維持により大きな影響を及ぼすのがメンタルです。
つまりいかに ティルト せずにプレイできるか、フラストレーションを溜めずに目の前のゲームに集中できるかということが、Aゲームの維持には重要になってきます。

それでは ティルト しない為にはどうすればいいのでしょうか。
それにはまず ティルト プレイヤーの特徴や、 ティルト の原因を知ることが大切です。

◆ティルトプレイヤーの特徴◆

ティルトしたプレイヤーの特徴から、大きく二つのタイプに分類することができます。
この二つのタイプに共通することは、プレイがルースになるということです。

●ルースパッシブティルト
このタイプのプレイヤーはとにかくフォールドすることを嫌います。
プリフロップではフロップに期待し多くのハンドをプレイし、ポストフロップではガットショットのような弱いドローでもオッズやポジションに関係なくコールします。
ボトムペアのような弱いメイドハンドでもリバーまで付いてきます。

●ルースアグレッシブティルト
このタイプのプレイヤーも多くのハンドをプレイします。
広いハンドレンジで多くのベットやレイズをする為ブラフが多く、ポットサイズも大きくなります。
相手を降ろすことでノンショウダウンウィニングスは上がりますが、ショウダウンした場合には大きなポットを失うことが多くなります。

◆ティルトの原因◆

ティルトの原因には様々なものがあります。
それらは同時に起きることが多く、それにより深刻なティルトを招くことになります。

●バッドビート
これは一般的に一番大きな要因かも知れません。
バッドビートはポーカーには付き物ですが、これをポーカーの一部として考え向き合うことができなければ重大な損失を被ることになります。

●バッドプレイ
自分のバッドプレイで損失が出た場合、自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。
さらにそのプレイをその場で反省しすぎてしまうと、その後のプレイへの集中力も散漫になってしまいます。

●ダウンスウィング
これはバッドビートと似ていますが、同じ不運でも少し違うものです。
例えば自分がKKを持っている時に限ってAAを持っている相手がいるなど、当たりの悪さが続くことがあります。
それにより自分のプレイを懐疑的に見すぎてしまってプレイが乱れてしまったり、ネガティブな思考に陥ってしまいます。
このような心理状態では良いプレイは望めません。

●その他
その他にもビッグハンドが利益に結びつかなかったり、相手に煽られたり、お酒を飲みながらプレイしたりというのもティルトを引き起こす原因になりやすいです。

次にティルトによってプレイにどのような影響がでるのかを考えていきましょう。

◆ティルトによる影響◆

●参加率の上昇
ティルトすると早く負けを取り戻したい、大きなポットを獲得したいという心理状態になり、その結果参加率が上がります。
弱いハンドでも無理にポットを奪いに行こうとする為、当然損失が増えていくことになります。

●無理なブラフ
ティルトすると必要以上にアグレッシブになり、無理なブラフが増える傾向にあります。
その結果ポットも大きくなり、後に引けなくなり自滅してしまいます。
オンライン以上にライブゲームでは自分のティルトが相手に気付かれやすい為、相手にアジャストされ大きな損失が出てしまうことが多いです。

●思考停止
ポットを獲りたいが為に思考停止してとにかく何も考えずにベット・レイズを繰り返します。
相手のレンジはもちろん、自分のハンドさえも関係なく相手を降ろすことしか考えられなくなります。

最後にティルトの対処法について考えていきましょう。

◆ティルトの対処法◆

●休憩
これが一番簡単で、ある意味一番難しい方法です。
ティルトした場合には休憩することで気持ちを落ち着けるのが一番いい方法です。
しかし負けを早く取り戻したという気持ちになっている為、この休憩するというのは言うほど簡単ではありません。
長いスパンで収支を考えることが大切です。

●ストップロス
これは一日何バイイン負けたら止めるという損失のリミットを設定しておく方法です。
負けている時というのは、少なからずプレイがよくないものになってしまいます。
損失が大きくなればなる程その悪影響も大きくなるので、一日のストップロスを決めておきましょう。

●自分を客観視する
例えば友達が3バイイン負けてティルトしてるのを見たら、今日はもう止めたほうがいいんじゃない?と思うはずです。
それと同じように自分を客観視することで、続けるのと止めるのはどちらが+EVなのかというのを冷静に判断することができます。

●分散を理解し受け入れる
ポーカーにおける分散というものは、1日や1週間、1ヶ月で収束するようなものではありません。
特にMTTプレイヤーは、どんなに強いプレイヤーだとしても負ける日の方が当然多いはずです。
プレイを改善していくことはもちろん大切ですが、収支によってプレイの良し悪しを決めるにはとても多くのプレイ履歴が必要です。
EV(期待値)という概念もありますが、それに関してもアップスウィングやダウンスウィングが存在するので一概には言えません。
結果を気にするよりも、自分は今ティルトしていないか、Aゲームができているのかどうかを客観的に判断しながらプレイすることが大切です。

 

ポーカーはメンタルが大きく影響するゲームです。
ティルトしない為には、自身の心理状態の細かな起伏に敏感になること、そして常に新たなハンドに集中することが大切です。
ティルトを防ぐことは、戦術を学ぶことと同等か、人によってはそれ以上に価値があるものです。