今回はポーカーとは切っても切れない関係の ティルト について考えていこうと思います。
ティルト というのは簡単に言うと、様々な要因により平常心を失った状態のことです。
この状態に陥ると、プレイの質が大きく低下します。
自分の場合は、過去に ティルト によってキャッシュゲームで一日に2000bb以上失ったこともあります。
それ程 ティルト というのはプレイに影響を与えるものだということをまず覚えておいて下さい。
それでは ティルト の原因、影響、対処法について考えていきましょう。
◆ティルトの原因◆
ティルトの原因には様々なものがあります。
それらは同時に起きることが多く、それにより深刻なティルトを招くことになります。
●バッドビート
これは一般的に一番大きな要因かも知れません。
バッドビートはポーカーには付き物ですが、その不運と上手に付き合うことができなければ重大な損失を被ることになります。
●バッドプレイ
自分の場合はこれが一番大きいです。
自分のバッドプレイで損失が出た場合、それに ティルト してしまいます。
加えてそのプレイをその場で反省しすぎてしまうと、その後のプレイへの集中力も散漫になってしまいます。
●ダウンスウィング
これはバッドビートと似ていますが、同じ不運でも少し違うものです。
例えば自分がKKを持っている時に限ってAAを持っている相手がいるなど、当たりの悪さが続くことがあります。
それにより自分のプレイを懐疑的に見すぎてしまってプレイが乱れてしまうことと、自分はなんて運がないんだとネガティブな思考に陥ってしまいます。
このような心理状態ではいいプレイは望めません。
●その他
その他にもビックハンドが利益に結びつかなかったり、相手に煽られたり、お酒を飲みながらプレイしたりというのも ティルト を引き起こす原因になりやすいです。
次にティルトによってプレイにどのような影響がでるのかを考えていきましょう。
◆ティルトによる影響◆
●無理なブラフ
ティルト すると必要以上にアグレッシブになり、無理なブラフが増える傾向にあります。
その結果ポットも大きくなり、後に引けなくなり自滅してしまいます。
オンライン以上にライブゲームでは自分のティルトが相手にバレやすい為、相手にアジャストされ大きな損失が出てしまうことが多いです。
●参加率の上昇
ティルト すると早く負けを取り戻したいという心理状態になり、その結果参加率が上がります。
弱いハンドでも無理にポットを奪いに行こうとする為、当然損失が増えていくことになります。
●個人攻撃
あいつにバッドビートを食らわせられたから、あいつからチップを獲りたい。
あいつにブラフされたからやり返したいというように、個人に限定して攻撃してしまうことがあります。
相手にたまたまいいハンドが入っていただけかもしれないのに、個人攻撃をするのは-EVです。
●思考停止
ポットを獲りたいが為に、思考停止してとにかく何も考えずにベット・レイズを繰り返す。
ここまでくると、もうどうして今ポーカーをやっているのかもわからない状態です。
プレイしていて楽しくもないでしょうし、その先に待っているのはバンクロールの崩壊だけです。
最後に ティルト の対処法について考えていきましょう。
◆ティルトの対処法◆
●休憩
これが一番簡単で、ある意味一番難しい方法です。
ティルト した場合には休憩することで気持ちを落ち着けるのが一番いい方法です。
しかし負けを早く取り戻したという気持ちになっている為、この休憩するというのは言うほど簡単ではありません。
より長いスパンで収支を考えることが大切です。
●ストップロス
これは一日何バイイン負けたら止めるという損失のリミットを設定しておく方法です。
負けている時というのは、少なからずプレイがよくないものになってしまいます。
損失が大きくなればなる程その悪影響も大きくなるので、一日のストップロスを決めておきましょう。
●自分を客観視する
例えば友達が3バイイン負けて ティルト してるのを見たら、今日はもう止めたほうがいいんじゃない?と思うはずです。
それと同じように自分を客観視することで、続けるのと止めるのはどちらが+EVなのかというのを冷静に判断することができます。
●ティルトは-EV
ティルト していいことなど一つもない。
ティルト は-EVだということをしっかりと理解することが大切です。
いかがでしたか?
近年、ポーカーのプレイ自体のスキルは上がってきています。
ですが ティルト コントロールというスキルはそれ程重要視されていないのではないでしょうか。
トッププレイヤーでさえも身に付けることが簡単ではないこのスキルを磨くことは、ポーカープレイヤーにとってとても重要なことです