チェックレイズ はポーカー戦術の中でも重要な戦術の一つです。
ですがプレイヤーの多くは チェックレイズ がバリューヘビーになりすぎてしまい、その頻度も低くなる傾向にあります。
それでは チェックレイズ する際の考え方について見ていきましょう。
◆チェックレイズレンジの構築◆
チェックレイズレンジの構築には、バリューハンドとセミブラフハンドをバランス良くミックスさせる必要があります。
ここで一つの例を見てみましょう。
例:6MAXのUTGから2BBのオープンレイズをして、BBのみがコールでHUになりフロップは
この場合のバリューチェックレイズハンドは
99・77・A9・A7・97のような2ペア以上のハンドが基本になります。
この場合BBのレンジにはAAのトップセットがありませんが、UTGのレンジには含まれにくい全ての2ペアハンドがあります。
仮にこのような強いバリューハンドのみでチェックレイズをした場合、BBのチェックレイズレンジは強くなりすぎてしまうので、ここにセミブラフハンドをミックスさせバランスを取る必要があります。
この場合のセミブラフチェックレイズハンドは
JT・T6s・87・85のようなガットショットやミドル以下のペアとバックドアドロー系のハンドが基本になります。
これらのハンドは、もしリレイズされた場合にも降りやすい(エクイティが低く手放しやすい)ので、セミブラフのチェックレイズに向いています。
フラッシュドローやオープンエンドストレートドローはコールするのに十分なエクイティがある為、ここではフラットコールに適しています。
相手にチェックレイズをコールされた場合には、ドローの完成やペアが2ペアやトリプスになればバリューベットができますし、ドローが伸びたり相手のスタッツによってはブラフを続けることもできます。
◆チェックレイズの頻度◆
基本的なチェックレイズレンジを構築し、それをさらに相手のスタッツによって変化させることで、より期待値の高いプレイが可能になります。
例えば相手がチェックレイズに対して降りにくいなら、チェックレイズの頻度を下げバリューヘビーにします。
相手がチェックレイズに対して降りやすいなら、チェックレイズの頻度を上げセミブラフヘビーにします。
チェックレイズに対する相手のアクションには多くのサンプルが必要になる為、相手のプリフロップでのオープンレンジやフロップのCB確率、そしてこちらのテーブルイメージ等を合わせて考えましょう。
相手のオープンレンジが広ければ広いほど、相手のフロップCB確率が高ければ高いほど、そしてこちらのテーブルイメージがタイトであればあるほど、チェックレイズによるフォールドエクイティは高くなります。