セミブラフ のポイント

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semibluff今回は セミブラフ のポイントについてまとめていきたいと思います。

◆セミブラフ◆

セミブラフとは、現在ベストハンドではない可能性が高いが、後のストリートでベストハンドになり得るハンドを持っている時にするベットやレイズのことです。
ピュアブラフとの違いは、アウツの有無や数の違いです。

セミブラフには2つの勝ち方があります。
①ベットやレイズによって相手を降ろす
②ドローを完成させベストハンドを作る

そして良いセミブラフハンドとしては、ショウダウンバリュー(Aハイやペアハンド等)の無いハンド、かつ後のストリートで強くなるポテンシャルがあるハンド(ドローやボードに対してのオーバーカード等)が適しています。

●例
COから :9d: :8d: でオープンしてBBのみがコールでHU
フロップは :da: :kh: :5d:

COにはポジションもあり、現在は9ハイなのでベストハンドの可能性は低いですが、フラッシュドローという強いドローができました。
ここでCBをすることで、99以下のペアハンドやQハイやJハイなどのハンドを降ろせる可能性が高いです。
COのCBに対してBBがコールしたとします。

ターンは :10d:

COにはフラッシュが完成しました。
ここからはバリューベットをすることができます。
フロップのCBをコールしたAやK、ターンで2ペアになったATやKT、QJのストレートもあり得ます。
ターンでフラッシュカードが落ちたとしてもそれらのハンドがターンで降りることは難しい為、ここはスロープレイをせずにこれらのバリューターゲットからしっかりとバリューを取りましょう。
フロップのセミブラフで相手を降ろせたとしても良い結果ですし、フロップをコールされた場合にも、相手の強いレンジに対してバリューが狙えます。

◆セミブラフのメリット◆

セミブラフのメリットには、主に以下の4つのようなものがあります。

①主導権を維持できる
②その場でポットを獲得できる
③フリーカードを得やすい
④ドローが完成した場合のバリューが期待できる

①に関しては、フロップをチェックするレンジとCBをするレンジを比較した場合、チェックするレンジの方が弱くなります。
つまりセミブラフでCBをすることでこちらのレンジを強く保つことができ、さらに主導権も維持することができます。

②に関しては前述した通り、ベストハンドを持たずにポットを獲得する可能性が高くなります。
例えばフロップの時点で相手に50%、こちらに50%のポットシェアがあった場合、そこで相手をフォールドさせることができれば、相手の50%分も自分のものにすることができます。

③に関しては、特にポジションがある場合、オリジナルレイザーがCBをすることによってターンではかなりの高い確率で相手はチェックをします。
それによってこちらがチェックすることでフリーカードを得やすくなります。

④に関しては、フロップでこちらのセミブラフベットにコールされた場合、相手は何かしらのハンドを持っている可能性が高く、ターン以降こちらのドローが完成した場合には、それらのハンドからのバリューが期待できます。

◆ポジションが無い場合のセミブラフ◆

ポジションがある場合のセミブラフは、ポジションが無い場合と比べてもっと簡単になります。
それはポジションアドバンテージがあることはもちろんそうですが、その場合レンジアドバンテージもあることが多い為、CB自体がしやすくなるからです。
ポジションが無い場合はその逆なので、その分のセミブラフは難しくなります。

それではポジションが無い場合のセミブラフ(チェックレイズ)について考えていきましょう。
例えばBTNからのオープンレイズにこちらがBBでコールした場合、BTNのオープンレイズレンジは広い為、BBのセミブラフチェックレイズも効果的になります。
ですがドローができた場合、その全てでチェックレイズをすべきではありません。
フラッシュドローやオープンエンドストレートドローのようなアウツの多いドローは、相手のCBに対してコールすることができる十分なアウツとエクイティを持っています。
それらの良いドローでチェックレイズをして相手から3ベットされると、こちらにはポジションがない為かなり難しいスポットになってしまいます。
ですのでこのような状況ではそれなりのエクイティがあり、かつ相手の3ベットには降りやすいようなハンドが適しています。
そして相手の傾向としては、オープンレイズレンジが広く、CB確率が高いプレイヤーに対してより効果的なプレイになります。
それではいくつかの例を見てみましょう。

●例 BTNからのオープンレイズに対してBBがコール
:9h: :5h: :4s: のフロップで :8s: :7s:

このフロップではこちらにガットショットストレートドローとバックドアフラッシュドローがあります。
フロップのチェックコール(フロート)もできますが、こちらにはショウダウンバリューがなく、ターン以降にハイカードが出た場合にはリバーでのブラフが難しくなってしまいます。
ここでチェックレイズした場合、ターンの6(ストレート完成)、T(オープンエンドストレートドロー)、スペード(フラッシュドロー)のようなカードでダブルバレルをして相手にプレッシャーを掛けることができます。

:10d: :3d: :4c: のフロップで :da: :5s:

このフロップではこちらにガットショットストレートドローとバックドアナッツフラッシュドローがあります。
Aハイというショウダウンバリューがあるのでチェックコールもできますが、セミブラフにも適しています。
ここでチェックレイズをした場合、ターンの2(ストレート完成)、ダイヤモンド(ナッツフラッシュドロー)のようなカードでダブルバレルをして相手にプレッシャーを掛けることができます。
ターンのAは多くの場合ベストハンドになるので、バリューとしてのダブルバレルもチェックコールもできます。

:10c: :8c: :6d: のフロップで :qc: :js:

このフロップではこちらに2オーバーカードとガットショットストレートドロー、バックドアフラッシュドローがあります。
ここでチェックレイズをした場合、ターンの9(ストレート完成)、K(オープンエンドストレートドロー)、クラブ(フラッシュドロー)のようなカードでダブルバレルをして相手にプレッシャーを掛けることができます。
ターンのQやJはベストハンドの可能性が高く、ショウダウンバリューができる為チェックコールをすることもできます。