今回は スーテッドコネクター (SC)のポテンシャルについて考えていきたいと思います。
SCと一言で言っても、AKsと23sではハンドの価値が大きく違います。
SCの中でも、98sや76sなどミドルのSCを好むプレイヤーが多いのではないでしょうか。
今回は実際にSCがどの程度のポテンシャルを持っているのか、そしてSCごとの違いを詳しく見ていきたいと思います。
◆76s◆
まずは76sを例にとり、SCのポテンシャルについて考えてみます。
○フロップ2ペア以上のスマッシュヒットは約5.5%
○フロップの全てのペアは約29% その内トップペアは約4%
○フロップのフラッシュドロー+オープンエンドストレートドローで約21%
これを見てわかるように、このようなミドルのSCのペアはほとんどの場合ミドル以下のペアになります。
その為、ポストフロップの技術がある場合、もしくはスタックが小さい場合を除いて難しいスポットになってしまいます。
そしてフロップ以降にオーバーカードが出ることも多く、それによってさらにプレイが難しくなります。
それらのスポットを避けるには、プリフロップでのハンドセレクションが重要になってきます。
◆JTsと54sの比較◆
●JTs
○フロップ2ペア以上のスマッシュヒットは約5.5%
○フロップの全てのペアは約29% その内トップペアは約15%
○フロップのフラッシュドロー+オープンエンドストレートドローで約21%
●54s
○フロップ2ペア以上のスマッシュヒットは約5.5%
○フロップの全てのペアは約29% その内トップペアは約1%
○フロップのフラッシュドロー+オープンエンドストレートドローで約21%
これらを比較すると、スマッシュヒットとドローと全てのペアは同じ数字ですが、トップペアに関してはJTsの約15%に対して54sは約1%と大きく違うことが分かります。
この違いはプレイのしやすさに大きな影響を及ぼします。
例えば
の場合、
などのフロップでオープンエンドストレートドローになった時には、フロップに対してのオーバーカードが2枚ある為、JとTをペアアウツとして考えることができます。
さらにストレートのアウツは全てナッツになります。
対して
の場合、
などのフロップで同じくオープンエンドストレートドローになった時には、5と4のペアをアウツとして考えることは難しくなります。
さらにナッツのアウツは3の4枚だけです。
これらは同じオープンエンドストレートドローですが、このように大きな違いがあります。
つまり大きなSCの方がよりエクイティがあるということになります。
◇フロップをミスした場合のフロート
フロップをミスした場合にフロートする際には、エアーではなくいくらかのエクイティがあった方がプレイしやすくなります。
例えば
のフロップで
と
を持っていた場合には両ハンドともガットショットストレートドローがありますが、
にはさらに2枚のオーバーカードがあることでエクイティが上がりプレイもしやすくなります。
SCをどの程度プレイするかは、自分のスキルに応じて変化させる必要があります。
トップペア以外のペアや、フロップをミスした時のプレイに自信がなければ、プリフロップでのハンドセレクションをよりタイトにしてみて下さい