スロープレイ について

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今回は スロープレイ について書いていきたいと思います。
スロープレイ にはメリット・デメリットはそれぞれありますが、今回はデメリットに重点を置いて説明していきます。
それではいきましょう!

◆スロープレイ◆

50一般的に スロープレイ (強い手を弱く装ってプレイすること)は、自分からベットした時によりも得られるチップの量は少ないです。
強い手が入ったときにはアクションをするべきです。
相手がチェックしたからベットしたら降りられてしまうんではないかと心配しすぎると、せっかくのバリューを取り逃がしてしまうかも知れません。
特にドンクベット(オリジナルレイザーに対してポジションない状態で、先にベットしていくプレイ)をしないプレイヤーは、チェックの中に強いレンジが全て含まれています。
そしてフロップのベットで降りてしまうようなハンドしか持っていない相手に、あと2枚ぐらいカードを見せたところで大きなバリューを得られることも期待できません。

また強さを隠したとしても、後のストリートでポットを大きくする為にベットやレイズをすることになるので、結局ハンドの強さはバレることになります。
そして最悪なケースは、本来オールインになるような強いハンドをお互いが持っていたとしても、ターンやリバーで身動きが取りにくいカードが出ることによってポットが大きくならないことです。

それではここで一つの例を見てみましょう。

①BBのAさんの視点

プリフロでMPからレイズが入って、BBのAさんのハンドは :8d: :8h: だったのでコールで参加し、5wayポットになりました。
フロップは :9h: :8s: :7c:
Aさんはミドルセットになり、オリジナルレイザーのベットを期待してチェックで回したところ、オリジナルレイザーもチェック、ボタンのプレイヤーBさんもチェックしました。

ターンは :kd: で、Aさんはここでベットするか悩みましたが、誰かがKをヒットしたことを願ってチェックしました。
ですがまたしても全員チェックで回ります。

リバーは :10d: で、Aさんは身動きが取れなくなりチェック。
オリジナルレイザーがベットしてボタンのBさんがコール。
さすがにこの状況でAさんは降りるしかなくフォールド。
ショウダウンになりオリジナルレイザーが :ac: :jh: 、Bさんが :jc: :10c: をショウしてチョップポットになりました。

Aさんのハンドは99・JT・56を除き、オーバーペア・セット・2ペアに勝っているかなり強いハンドです。(T6をプレイする人は少ないと思うので除外しています)
100BB程の有効スタックだとフロップでオールインに発展することも少なくないと思います。
ですがAさんのミドルセットは、ターンのカード次第では一気に弱くなり、プレイしにくくなってしまいます。
そのカードとはJ・T・6・5というカードで、つまり1枚でストレートが簡単に存在してしまうカードです。これらのカードは16枚あり、つまり3回に1回はこのカードが出てきてしまいます。
もしフロップでフラッシュドローがあるようなボードだと、動きにくくなってしまうカードがさらに増ることになります。

②BTNのBさんの視点

51フロップナッツでフラッシュドローがないレインボーボード、そしてポジションはボタンです。
そして相手は4人もいるというドリームシチュエーションです。
Bさんはフロップでチェックしてしまいましたが、ここでは100%ベットすべきだと思います。
相手が降りてしまうのが怖いなら、ベット額を減らせばいいだけです。

ボードは :9h: :8s: :7c: です。
これだけ相手がいれば、例えばAT・A9・98・97・87・99・88・77・56・T9・T8・76等のハンドを誰かしら何かを持っている可能性は高いです。
ハーフポットベットした場合、誰もコール出来ないという場合のほうが圧倒的に少ないはずです。
また、オリジナルレイザーの手前のポジションにいる人は、ハンドが弱くてチェックしたとは限りません。
今回のAさんがそうだったように、オリジナルがコンテニュエーションベットすることを想定してチェックしている場合が一般的です。
オリジナルレイザーがベットしたらチェックレイズをしようと構えているプレイヤーもいる可能性もあるということです。

先ほどAさんの立場で、ターンでワンカードストレートカードが怖いと書きましたが、それはフロップでナッツを持っているBさんにとっても、ワンカードストレートカードは嬉しいものではありません。
ツーペアやセット等のペア系のハンドからのバリューが取りにくくなってしまうからです。
上のストレートが完成すれば、下のストレートをドローしにくくなってしまいます。
今回の場合は、もしBさんがフロップでスロープレイをせずにベットをしていた場合、フロップもしくはターンでAさんとオールインになり、大きなポットを獲得していた可能性が高かったでしょう。

スロープレイ することによるデメリットは、ハンドを逆転されてしまうことはもちろんですが、バリューを取り損ねるという点も大きくあります。
ですので基本的に スロープレイ はせずに、強い手ができた時にはしっかりとバリューを取りにいきましょう :bye: