スタックサイズ について

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stacksize今回は スタックサイズ について考えていきたいと思います。

ポーカーにおいて スタックサイズ は重要な要素の一つです。
スタックサイズ によって最適なプレイが変化しますし、基本的に スタックサイズ が大きくなればなるほどアクションが増え、その選択肢も多くなる為プレイが難しくなります。

◆スタックサイズ◆

ここではスタックをそのサイズによって3つに分類します。

スモールスタック・・・25BB未満のスタック
ミドルスタック・・・25BBから80BB未満のスタック
ビッグスタック・・・80BB以上のスタック

スモールスタックはショートスタック、ビッグスタックはディープスタックと言い換えることもできます。

●有効スタック
有効スタックとは実際にプレイに使えるスタックのことを言います。
例えばプレイヤーAが100BB、プレイヤーBが20BBを持っている場合、有効スタックは20BBになります。
プレイヤーAはビッグスタックを持っていますが、プレイヤーBとの対戦ではスモールスタックのプレイになることに注意して下さい。
常に有効スタックを意識してプレイすることが大切です。

◆スタックサイズによる戦略の違い◆

スタックサイズの違いによって最適な戦略は変わってきます。
ここでは3つのスタックサイズの戦略について考えていきます。

●スモールスタック
スモールスタックの場合のアクションはよりシンプルなものになります。
ポストフロップを十分にプレイできるスタックがない為、選択できるアクションも限られます。
このスタックサイズではプリフロップの3ベットは基本的にオールインになるので、アクションの判断機会も少なくスキル差は生まれにくくなります。

そしてポストフロッププレイが少なくなるということは、ポジションによる不利も小さくなりますし、リスクするスタックが小さいので判断も比較的簡単になります。
スタックが小さいくインプライドオッズを見込むことができないので、投機的なハンドの価値は下がりハイカード系のハンドの価値が上がります。
オープンレイズに対しては、一定以上の強さのハンドは3ベットオールイン、BBであれば扱いやすいスーテッドコネクターのようなハンドでコールし、フィットorフォールドのようなプレイもできます。

●ミドルスタック
ミドルスタックの場合には、スモールスタックと比べプレイの幅が広がります。
3ベットは刻むことができますし、相手の4ベットに対してフォールドするルームもあります。
特に有効スタックが30BB前後の場合には良い3ベットスポットになりやすいです。

例えば30BBの有効スタックがあり、2BBのオープンレイズに対して6BBの3ベットをした場合、オープンレイザーは4ベットをするとコミットしてしまう為ライト4ベットができないので、3ベットによってプレッシャーを掛けやすくなります。
スモールスタックに比べインプライドオッズを見込みやすくなりますが、あまり多くの投機的なハンドをプレイしすぎないようにしましょう。

●ビッグスタック
ビッグスタックの場合にはさらにプレイの幅が広がり、スキル差やポジションによる有利不利が大きくなります。
インプライドオッズも期待できるので、投機的なハンドをプレイする価値が高くなります。
プリフロップでライト4ベットのようなプレイも可能になる為メタ要素が強くなりますし、ポストフロップもリバーまでプレイすることが多くなり、リスクするスタックも大きくなるので難しいスポットが増えます。

ですが逆に言えばスキル差が影響しやすくなるので、大きな利益に繋がりやすくなります。
特にキャッシュゲームではビッグスタックでプレイすることが多くなるので、インプライドオッズをしっかりと考えること、そしてインポジションでのプレイを増やすことが大切になってきます。