今回は ショートスタック でのオープンレイズについて考えて行きたいと思います。
◆ショートスタックでのオープンレイズ◆
ショートスタックのオープンレイズで気を付けるべきポイントは、スーテッドコネクターの扱いです。
ミドルからローのスーテッドコネクターは扱いやすいハンドなのでついオープンしたくなりますが、そのようなハンドはターンとリバーをプレイすることで本来持つハンドのポテンシャルを生かすことができます。
ショートスタックの場合にはドローが完成した場合のインプライドオッズも少なくなりますし、セミブラフをする場合にも少ないチップではプレッシャーが掛けにくくなります。
そしてショートスタックではスタックを無駄にしないことも大切です。
ルースなレンジでレイズフォールドを繰り返すのではなく、通常よりもタイトなオープンレイズレンジでプレイしましょう。
◆ショートスタックでのスティール◆
ここでは15BB~20BBを持つBTNのスティールについて考えてみましょう。
このようなスタックサイズであれば、全てのアクションが選択可能です。
エクイティが高くポストフロップがプレイしにくいローペアやAxs等はオープンオールインが適しているでしょうし、上位6~8%位のハンドはレイズコールが効果的です。
そしてレイズフォールドには、レイズコールができないKx,Qx,Jx等(数字が下がるにつれハンドのギャップを小さくします)のハンドが適しています。
これはハイカードのブロッカーを持っていることや、レイズをコールされた場合にもハイカードがヒットすれば多くの場合スタックオフすることができるからです。
コールされた場合のSPRは小さくなり、キッカーの悪さを気にする必要はありません。
ここで大切なのは、レイズコールとレイズフォールドのバランスです。
MTTのショートスタックでよく見られるのが、プレミアムハンドだけミニマムレイズをして、それ以外はフォールドかオープンオールインというようなプレイです。
これでは全くバランスが取れていません。
まずはレイズコールのレンジを決めて、それと同数程度のレイズフォールドレンジを作ってみましょう。
それからブラインドのプレイヤータイプによって、スティールに対してフォールドしやすいならレイズフォールドレンジを広げ、フォールドしにくいならレイズフォールドレンジを狭くといったようにアジャストすることで、より効果的なスティールが可能になります。