ショウダウンバリュー について

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showdownvalue今回はSDV( ショウダウンバリュー )についてまとめていきたいと思います。

SDVとは、バリューベットできるほど強くなく、かといってショウダウンする価値があるのでブラフをするには強いハンドもしくは状況のことで、簡単に言うとショウダウンになれば勝っていそうなハンド(状況)のことです。
少し分かりにくいのでハンドの例を見てみましょう。

◆ショウダウンバリューの例◆

◇HJが :jh: :10h: でオープンレイズ、BTNのみがコールでヘッズアップ。
フロップは :qs: :9s: :6h: で、HJのCBに対してBTNがコール。
ターンは :4h: でHJがセミブラフのダブルバレルに対してBTNが再度コール。
リバーは :10d: でHJはチェック。

それではここで相手のレンジを大まかに考えてみましょう。

●HJが負けているハンド
99,66,AQ,KQ,QJs,QTs,KJss,T9s,87s,etc
●HJが勝っているハンド
AJss,98s,76s,etc

もちろんこれが全てではありませんが、このように大まかに仮定してみてもリバーでHJがトリプルバレルをした場合には、HJが負けているほとんどのハンドにはコールもしくはレイズされ、HJが勝っているハンドには降りられてしまうことがわかります。
つまりこの状況でHJがするリバーベットはバリューベットにならないということになります。
この状況でHJがするリバーベットはブラフベットになりますが、BTNがキッカーの良いトップペア以上のハンドを降りないとするなら、ここでSDVをブラフに変えることは利益的なプレイとは言えません。
このような状況で、HJにはショウダウンバリューがあるという言い方をします。

◇HJのオープンにCOから :ac: :ks: で3ベットしてHJがコールしてヘッズアップ。
フロップは :kh: :qd: :2c: でHJはチェック。

ここでCOがベットすべきかどうかですが、もしHJがタイトなプレイヤーで3ベットをコールするレンジがAK,TT+だとすると、ここでベットしたとしてもほとんどバリューベットにはなりません。
AA,KK,QQには大きく負けていますし、AKはチョップ、そしてCOはJJ,TTに勝っていますがこのようなタイトなプレイヤーはフロップのベットに対して降りてしまう可能性が高いので、バリューを取ることがかなり難しいです。
つまりTPTKという強いハンドではありますが、この状況ではSDV程度の強さしかないということになります。

それではもしHJがルースに3ベットをコールするプレイヤーで、3ベットのコールレンジを88~JJ,ATs+,KTs+,QJs+と仮定した場合はどうでしょうか。
このようなプレイヤーはポストフロップもルースにコールするでしょうし、こちらが大きく負けているQQ+のようなハンドは4ベットする可能性が高いのでレンジから除去できます。
この状況ではCOのTPTKはかなり強いハンドになり、フロップでベットした場合にはCOより弱いハンドでコールが期待できるバリューベットになります。

このように相手のハンドレンジを想定し、自分のハンドと比較することによって、自分のハンドにSDVがあるのか、それともバリューベットできるほど強いハンドなのか、ブラフをすることができるスポットなのかという判断をより正確にすることができるようになります。