今回は オープンリンパー に対してどのように対応すべきなのかについて考えていきたいと思います。
オープンリンパーに対してどのようにプレイすべきなのでしょうか。
タイトにプレイする、ルースにプレイする、それぞれに異なったメリットがありますが、どちらが適しているのかはリンパーのプレイ傾向とスタック状況によって判断しなければなりません。
それは後で詳しく考えていくとして、まずはリンプインすべきではない理由について考えていきたいと思います。
◇リンプイン
リンプインは昔からポーカーにおいて悪いプレイだと言われてきました。
その考え方は現在も基本的には変わりません。
リンプインが良くないプレイと言われているのは、下記の3つが主な理由です。
●オープンリンプはウィークパッシブな戦略であり、ポットを獲得できる機会を逃している
●レイズをしないので、他のプレイヤーにより難しい判断を迫ることが難しい
●主導権を取ることができない
ポーカーでポットを獲得する方法は2つ、ショウダウンで勝つか、相手を降ろして勝つかです。
そして個人差はありますが、ショウダウンまで行く確率は20%~30%程です。
つまり多くの場合が、降ろして勝つか、降ろされて負けるかということになります。
そして降ろして勝つ為に必要になってくるのが主導権を取ることです。
主導権を取ることで対戦相手にプレッシャーを掛けやすくなり、各ストリートを有利に戦うことができるようになります。
スタック状況やポジション(ブラインド付近)によっては、プロプレイヤーでもリンプインを使うことがありますが、使われる状況は限られています。
リンプインは基本的に利益的なプレイではありません。
◇オープンリンパーへのアプローチ
残念ながら全てのオープンリンパーに適切に当てはまる共通戦術はありません。
ですので相手のプレイ傾向とスタック状況等を考慮して、プレイを変えていく必要があります。
①タイトにプレイする
オープンリンプをするということは、そのポジションからプレイしたいハンドを持っているということなので、もちろんランダムハンドよりは強いレンジになります。
82oのような弱すぎるレンジやトップレンジは考えにくく、ローからミドルのスーテッドコネクターやハイカード絡みのスーテッド、ローペアやオフスートのブロードウェイカードなど、フロップを見たいけど3ベットされたくないようなハンドが考えられます。
これらのハンドをレイズで降ろすことは難しいです。
すでに1BBをポットに投資してる為コールするオッズが良くなっていますし、2ベットまではコールするつもりでリンプインしていることがほとんどです。
ですのでリンパーが降りないことを前提として、いいエクイティを持った強いレンジでレイズすることで、ポストフロップでより戦いやすい状況を作ることができます。
②ルースにプレイする
オープンリンプをしている時点で相手はミスをしていると考えることができます。
つまりそのような相手に対しては、ポストフロップでもミスを期待できるということです。
それらのミスによって、実際のハンドエクイティ以上のエクイティを得ることができます。
これをエクイティリアライゼーションと言います。
もし相手にプリフロップで60%のハンドエクイティがあったとしても、こちらにポジションやスキルエッジがある場合には、その60%のエクイティの全てを実現させることは非常に困難です。
ポストフロップが進むにつれて、相手のエクイティは削られていきます。
これらの理由から、そのような相手をレイズによってアイソレートすることは有効な戦術と言えます。
そしてオープンリンプしていることから、そのようなプレイヤーからはパッシブな傾向を読み取ることができます。
パッシブな相手は基本的に戦いやすいので、ポジションもなく広いレンジを持ったパッシブなプレイヤーと戦える状況を作ることは、とても利益的なプレイになります。
オープンリンパーに対しては、ここで紹介した基本戦術を参考にプレイしてみて下さい