今回は ウィークエース の種類や考え方についてまとめていきたいと思います。
◆ウィークエースとは◆
ウィークエースとは、A5やA8のようなAを含むキッカーの弱いハンドのことを言います。
基本的にはA2o~A8sのようなハンドのことを指し、扱いやすいとは言えないハンドカテゴリーになります。
これらのハンドがどのようにフロップでヒットするか、そしてポストフロップでの扱い方やプレイのしやすさを理解することが大切です。
◆ウィークエースの比較◆
ここでは2つのウィークエースをそれぞれ比較してみます。
これらの比較においても重要になってくるのが、スーテッドとコネクトです。
今回はウィークエースのキッカーを2~8までとしおり、その差はそれ程大きなものではない為、この場合キッカーの強さよりもスーテッドハンドか、コネクトしているかということが重要になってきます。
それでは2つのウィークエースを比較してみましょう。
●A6o
○フロップ2ペア以上のスマッシュヒットは約3.5%
○フロップの全てのペアは約29% その内トップペアは約16%
○フロップのナッツフラッシュドローは約1%、オープンエンドストレートドローで約1%、ガットショットストレートドローは約5%
●A4s
○フロップ2ペア以上のスマッシュヒットは約4.6%
○フロップの全てのペアは約29% その内トップペアは約15%
○フロップのナッツフラッシュドローは約11%、オープンエンドストレートドローで約1%、ガットショットストレートドローは約13%
これらの中で大きく違うのはドローの数字です。
A6oの場合はオフスートでさらにコネクトもしていない為、フラッシュドローとガットショットストレートドローが作りにくくなります。
それに対してA4sは、A6oと比較した場合フラッシュドローとガットショットストレートドローがかなり高くなり、さらにフロップフラッシュとフロップストレートも可能になる為、スマッシュヒットの確率もA6oと比較すると31%も高くなります。
さらにA4sはターンでフラッシュドローやストレートドローが付き、コンボドローになる可能性も高くなります。
◆ウィークエースの扱いやすさ◆
実際ウィークエースは扱いやすいハンドとは言えません。
それには大きく2つの理由があります。
①キッカーがペアになった場合、トップペアになりにくい
②Aがペアになった場合、キッカーの弱さが足枷になる
①の場合、例えばA5で5がペアになった場合はほとんどがミドル以下のペアになり、ターン以降もオーバーカードが出やすい為プレイが難しくなります。
②の場合、トップヒットになりますがキッカーが弱い為、ダブルバレル、トリプルバレルをされるとかなり難しいスポットになります。
これらのハンドをプレイするにはそれなりのスキルが必要になります。
◆ウィークエースの扱い方◆
全てのウィークエースをプレイする必要はありません。
特にオフスートのウィークエースはポストフロップでのプレイが難しくなる為、ディープスタックでのプレイではレイトポジションであったとしても、プリフロップでフォールドする必要が出てきます。
ですがスーテッドAの場合はナッツフラッシュを作ることもできますし、ナッツフラッシュドローでアグレッシブにプレイすることも可能になる為、Aをブロッカーとして使ったライト3ベットにも向いています。
例えばA5sはAA以外のハンドに対して少なくとも33%以上のエクイティがあるので、ライト3ベットやライト4ベットするのに適していると言えます。
特にA2s~A5sはアグレッシブにプレイできるウィークエースです。